リニューアルしたバルミューダの炊飯器「BALMUDA The Gohan」は既存ユーザーも大満足の“買い”の一台!【いま欲しい調理家電】

2023年5月11日(木)10時50分 食楽web


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●調理家電は頻繁に買い換えるものではないので、購入するのに二の足を踏む人も多いはず。そこで、気になっているけど買うのをためらっている、という人のために、話題の調理家電を筆者が実際にじっくり使い、その使い勝手をご紹介します。

 今回、ご紹介するのは、バルミューダの「BALMUDA The Gohan」という炊飯器。2017年に発売された従来モデルをリニューアルしたモデルが2022年12月に登場しました。筆者は以前のモデルを愛用しており、その違いが気になっていたこともあり、今回は従来モデルとの違いを中心に、「BALMUDA The Gohan」をしっかり使ってみたので、レビューしてきたいと思います。

前モデルから引き続き蒸気炊飯方式を採用


カラーはブラックとホワイトの2色。サイズは幅242×奥行き266×高さ219mmで、重さは約4.6kg

 BALMUDA The Gohanは3合炊きの炊飯器で、価格は税込4万9500円。製品名は従来モデルを継承しており、内部構造や温度制御を刷新しています。また、従来モデルとはデザインも変わり、かまどのような見た目に近付いているのも特徴です。


従来モデルよりも操作性が大きく向上した

 また、従来モデルは、正直言って天面に書かれた文字やディスプレイの文字が少し見づらい印象がありました。しかし、新モデルは文字が見やすく、予約時間はダイヤルを回して設定する仕様に。これだけでも使いやすさが大幅にアップしています。


外釜のなかに内釜をセットし、外釜には水180mlを入れる

 この炊飯器の最大の特徴となるのが、蒸気炊飯を採用している点です。内釜と外釜の2つの釜を使って炊く仕様で、外釜に入れる180mlの水を加熱することで発生する蒸気の力で炊飯します。


外釜の底面を加熱して蒸気を発生させるため、マイコン式を採用。パーツがシンプルで扱いやすい

 内蓋、内釜、外釜は丸い洗いが可能で、構造がシンプルなのもBALMUDA The Gohanのいいところ。圧力IHの場合は細かいパーツの手入れも必要になることが大半ですが、これだけパーツが少なければ日々の手入れがストレスにならないのも◎。


内釜は表面の塗装がシルバーになった。また、外釜は従来モデルよりも少し厚くなっている

 蒸気で炊飯するメリットは、釜の側面だけでなく全体に熱を伝えることができ、釜の水を沸騰させる必要がないので米の粒立ちが良くなること。また、圧力IHは甘みやモチモチ感を引き出すのに対し、蒸気炊飯は米のしゃっきり感が出るのも特徴です。

 さらに、新モデルでは外釜を厚くし、蒸気孔のサイズを変更したことで、ごはんの香りや旨みも引き出せるようになっているそうです。

ごはんの粒立ちの良さと旨みは冷えても健在


筆者の家族もあまりの違いに驚いたほど、粒立ちの良さが違うことがはっきりわかる

 BALMUDA The Gohanには、白米/白米早炊/玄米/おかゆ/炊き込みの5種類のモードがあります。まずは「白米」モードで炊いてみることにしました。炊飯時間は白米2合で55分。スペック上では0.5〜3合で50〜65分となっていました。

 炊き上がったごはんのフタを明けてびっくり。これまでと同じお米を使っているにも関わらず、米の粒立ちがケタ違い! また、ごはんの香りもしっかり感じられ、リニューアルというだけでここまで変わっているのか、とかなり驚きました。

 実際に食べてみると、従来モデルで炊くごはんはあっさりしていたのですが、新モデルではお米の甘みが感じられつつもしゃっきりした食感で、“万人受けしそうなごはん”という印象です。

 筆者も以前は圧力IHで炊いたごはんを食べていたので、従来のBALMUDA The Gohanを使い始めた頃は、甘みや旨みに少し物足りなさを感じていたのですが、今回のモデルはそうしたお米の良さも引き出しており、純粋に「おいしい」と感じました。


粒立ちの良さやツヤ、香り、旨みはいずれも文句なしの仕上がり

 粒立ちのいいごはんは、混ぜごはんやカレーとの相性も抜群。今回は購入時にもらえるレシピ集を参考に「豚肉とお揚げの混ぜごはん」を作ってみたところ、出汁や煮汁が染み込みながらもベタつくごとがなく、家族にも好評な仕上がりでした。和食でも洋食馴染みやすいのが、BALMUDA The Gohanで炊くごはんの良さのひとつですね。


炊き上がった白米に甘辛く味付けした具材を混ぜるだけで完成。手軽なのにごちそう感がある

 また、BALMUDA The Gohanといえば、「冷めてもおいしい」という点も忘れてはいけません。夜炊いたごはんをおにぎりにして翌朝食べてみたところ、冷やごはん特有のベタつきがなく、冷めたままなのにごはんがきれいにほぐれました。むしろ、お米の味がよりくっきりと際立つので、あえて冷まして食べてもいいかもと思ったほど。これならお弁当でもおいしく食べられそうです。


冷やごはん特有のベチャッとした食感がなく、お米の味を感じやすい(食楽web)

 ただ、一点注意したいのが、BALMUDA The Gohanには保温機能がない点です。保温によるごはんのおいしさの減少を防ぐためにあえて省かれているのですが、炊き上がり後1時間以内に食べきれない場合は、おひつへの移し替えや、冷凍保存が推奨されています。

玄米モードならもっちりおいしく炊きあがる


玄米は72〜100分で炊き上がる。白米と同様、炊けたときの粒立ちがいい

 最近は健康のために玄米を食べる人も多いでしょう。そんな人にもBALMUDA The Gohanはおすすめなんです。従来モデルでも玄米は炊けましたが、新モデルではさらにもっちり炊き上がるようになっています。

 筆者はたまに玄米を食べる程度でしたが、BALMUDA The Gohanで炊いた玄米はパサつきをほとんど感じず、これなら日々の食生活に取り入れようかなと思えました。玄米で混ぜごはんをしてもおいしそうですね。


玄米はパサついて食べにくいイメージがあったが、これなら玄米デビューする人もおいしく食べられるはず

 玄米を炊く際に予約炊飯を使ったのですが、予約は2つ設定できるようになっており、時間はダイヤルを回して操作できるのも気に入ったポイントです。従来モデルはボタンを押し続けて時間を設定する仕様だったので使いづらさを感じていましたが、これなら誰もがスムーズに操作できるでしょう。


ダイヤルを回すと5分ごとに時間を変えられる。以前は時計が12時間表示だったが、24時間表示になったのでAMとPMを間違えることもない

 従来モデルを使ってきた筆者が「これなら買い替えてもいいかな?」と思えた、BALMUDA The Gohanの新モデル。従来モデルからの買い替えはもちろん、粒立ちと旨みのバランスが取れた炊飯器を求めている人は要チェックです。

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。

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