男女500人の8割超が「実家を手放す」と回答、その決め手とは?
2025年5月13日(火)16時30分 マイナビニュース
少子化や都市部への集中が進み、実家の行く末に頭を悩ませる人が増える中、AlbaLinkが運営する「空き家買取隊」が、全国の男女500人を対象に「実家を手放す決め手」についてアンケート調査を実施。2025年4月23日〜25日の期間にインターネットによる任意回答で、男性166名、女性334名から得られたデータを発表した。
まず、将来実家を手放す可能性があるかを聞いたところ、「ある」と答えた人が83.8%と大部分を占める結果となった。
背景には、「実家や親元を離れて生活する人が多い」「実家を継ぐべきという価値観が薄れている」といった理由あることが考えられるという。また、「空き家を保有するリスク」を認識している人が増えていることも理由のひとつだと推測できる。
次に「実家を手放す決め手は何か?」と聞いたところ、1位の決め手は「住む人がいない(30.6%)」だった。2位以降は「維持費が負担になる(27.8%)」、3位「遠方に住んでいる(18.2%)」、4位「築年数が古すぎる(7.0%)」、5位「立地が悪い(6.8%)」、6位「誰も管理できない(6.4%)」、7位「後継ぎがいない(3.0%)」と続いた。
今回の調査からは、実家を手放す決め手が、「管理の難しさ」と「経済的負担」の2パターンあることが判明。
例えば自分を含めた親戚全員が遠方にいて誰も住む人がいないと、実家の維持管理が難しくなる。また築年数が古かったり立地が悪かったりすると住む気になりにくいうえ、資産価値が低くなり活用しにくく、維持管理費用だけがかかるという状況にもなりかねないため、手放す決断に至ると考えられる。
さらに「実家を手放す際の不安」について尋ねると、「手続きが難しそう」という意見が26.6%と1位となった。他に挙げられた理由には、「寂しい気持ちになる(14.6%)」、「処分コストが高くなる(14.4%)」、「帰る場所がなくなる(14.0%)」、「スムーズに売れるのか(11.0%)」、「いくらで売れるのか(8.8%)」、「家族で意見がまとまらない(4.6%)」、「片付けが大変(4.6%)」というものが寄せられた。
不安の要素は「手続きなどの実務面」「感情面での整理」「経済的コスト」に大別される結果となった。例えば最も多かった「手続きが難しそう」という不安には、「相続」「登記変更」「不動産売却あるいは寄付」などのめったに経験しない手続きが発生することが、不安の要因になることが推測される。また、兄弟姉妹が多かったり、遠方に住んでいたりする場合は、手続きがスムーズに進むのか心配する声もあったという。