『風のペンション』心身ともに傷ついた宿泊客を癒す<ペンションやましな> 2度目の宿泊になる祖母と孫の芽衣。子どもの成長に「待った」はきかないことを痛感して…
2025年5月16日(金)12時30分 婦人公論.jp
大谷博子さんによる30年以上続く大ヒット作品<ペンションやましなシリーズ>。人の痛みがわかる愛あふれる人たちと北海道の大自然が、心身ともに傷ついた宿泊客を癒し、前に進む勇気をくれます。ペンションやましなを切り盛りする山科しのぶと夫・研悟。初登場時は小学4年生だった研悟と前妻の子ども・一生(かずき)も、今ではちはると結婚して大樹(ひろき)と娘・みちるの2児の父に。一生の叔母・レナや、元々お客さんとして来た真琴や楓たちと一緒に、ペンションやましなを訪れる人を温かく包み込みます。5月に発売された新刊『風のペンション -明日へ続く道-』から「春風と小鳥」をお届けします。今回予約が入ったのは、一度宿泊したことのある、おばあさまと孫の芽衣ちゃんの2人で——
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ようこそ
↓↓↓みちるの離乳食できたって
うちの子だって
↓↓↓芽衣にも妹がいるの
ママのとこにも
↓↓↓ご案内します
こんどは違うのね
↓↓↓外は暗いしもうじきお夕食
けなげに育ってる
↓↓↓その子はどうすると思う?
まず親に期待することをやめる
↓↓↓あれから
幼い心を痛めてきたのだろう
芽衣ちゃんにとって唯一の拠り所、ばーばにはもう時間がない!?次回へ続く
『風のペンション—明日へ続く道—』(著:大谷博子/双葉社)
※本稿は、『風のペンション—明日へ続く道—』(著:大谷博子)の一部を再編集したものです。
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