「チワワはもう飼わない」と言っていた妻が一目ぼれ、しつけよりおおらかな「子育て」…ユージさん
2025年5月17日(土)9時24分 読売新聞
チワワの「マーリー」(右)と保護犬の「クロイ」。「マーリーは自分を人間だと思っているようです」(東京都内で)=浦上太介撮影
[ペットライフ 交遊録]ユージさん<1>
チワワのマーリー(メス、7歳)と、保護犬のクロイ(メス、推定6歳)と暮らしています。まず、先住犬のマーリーについてお話しします。
妻は、僕と付き合う前からチワワを飼っていました。その犬とは僕も一緒に過ごしましたが、妻にとっては実の子どものような存在でした。18歳で天寿をまっとうしたときは、本当に大きなショックを受けていました。
深い悲しみをなんとか乗り越えてほしいと、家族みんなで慰めたのですが、心に開いた穴を埋めるのは簡単なことではありませんでした。
そして、少し時間がたってから、「やっぱり、我が家には、わんちゃんがいた方がいいかも」ということになりました。ただ、妻は「チワワはもう飼う気になれない」と言っていました。
そういうわけで、わんちゃんを探すのにあたり、犬種にはこだわりませんでした。ところが、ある日ペットショップを訪ねると、店員さんが、たまたま店の奥から連れてきたのがチワワのマーリーだったんです。
妻は赤ちゃんだったマーリーを見るや、「かわいい! ほかのうちに行っちゃうのは嫌だ」と、以前の発言もどこへやら。すっかり心を奪われてしまい、我が家に迎え入れることになりました。
メスなので、やはり女の子っぽい名前がいいと考えました。「マリー」も候補に挙がったのですが、「なんだか人の名前っぽすぎるね」って話になり「マーリー」に決まりました。ちょっと変わっている名前だし、響きもいいので気に入っています。
しつけでとても苦労したのはトイレを覚えさせることでした。家の中で自由に過ごしてもらうために、早く覚えてほしかったんです。
あちこちでおしっこをするのですが、ちょっとだけなので、こちらはすぐに気付かない。「なんか臭うな」と思ったら、じゅうたんがぬれていて「あー、おしっこしてる!」。そんなことが何度も続きました。
それで、しつけを頑張るよりおおらかに育てようと方針を変えたんです。我が家はある程度の広さがあるので、柵でマーリーと人間の活動エリアを分けることにしました。少なくともソファやじゅうたんにおしっこをされる心配はありませんし、ストレスなく健康に暮らせるのなら、それで十分なんじゃないかと。
マーリーは体がとても小さいけれど、気が強くて自分を人間だと思っているみたいです。例えば、ドッグランに連れて行くと、僕の隣にずっと座っていて、ほかの犬たちが遊ぶ姿を眺めているんです。「何で私がドッグランで遊ばないといけないの?」といわんばかりに。
次回は、保護犬のクロイとの出会いについてお話しします。
ユージ タレント、モデル。1987年、米フロリダ州生まれ。TOKYO FM「ONE MORNING」でパーソナリティーを務めるほか、テレビではTBS系「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」、フジテレビ系「ノンストップ!」などでも活躍している。