伝説のシンガポール料理「ラム肉骨茶(バクテー)」が通販開始! さっそく注文して食べてみた

2020年5月18日(月)10時50分 食楽web


独特の食欲を誘うスパイスの香りが肉骨茶(バクテー)の特徴 | 食楽web

 こんにちは。羊肉の美味しさを啓蒙する集団・羊齧協会主席の菊池です。突然ですが、4月29日が「羊肉の日」であることをご存知でしょうか? 「羊肉=ようにく=429」と言う語呂合わせなのですが、毎年この日に、私が所属するオージーラムのPR大使・ラムバサダーのユニットで「ラムバサダーフェスティバル」という羊肉の振興イベントを開催しています。

 今年はこんな状況なので中止となりましたが、そこで販売されて大人気だったのが、このラム肉骨茶(バクテー)なんです。「バクテー(肉骨茶)」とは、お茶ではありません。骨付き豚肉を、香辛料や漢方食材、そしてたっぷりのにんにくと一緒に煮込んだ、マレーシアやシンガポールを代表するソウルフードです。現地では、食事としてはもちろん、日本のラーメンのように、飲んだ後の〆にも人気だそうです。


過去のラムバサダーフェスティバルの様子。5ブースほどの小さなイベントにも関わらず、1万人近いファンが訪れる「春の羊祭り」。約1000本ラムチョップが3時間あまりで売り切れてしまう

 私は常々、これは味的にラム肉で作ってもきっと美味しいはず! と思っていたのですが、ある時、思い切って日本唯一のシンガポールバクテー専門店である『新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)麻布十番店』さんに頼んで開発してもらったんです。ラム肉をあまり食べないシンガポールのソウルフードを、ラム肉を使って作るという試みです。

 結果、これが大成功。イベントで多くの方から褒められ、本場の味を知っている方たちからも「アリですねー! 美味しい!」と嬉しい言葉もたくさんいただきました。私が作ったわけではありませんが、イベントの仕切りをやっていたので、自分のことのように嬉しかった記憶があります。

 その後、多くの方から「どこで食べられるの?」「また食べたい!」といった問い合わせが相次いだのですが、残念ながらこのラム肉骨茶(バクテー)はイベント限定品。さらに、少量では作れないとのことで、まさに幻の料理となっていたのです。

 しかしこの外出自粛が続くなか、とうとうその伝説のラムバクテーが通販限定販売されるとの情報が舞い込んできました。これは注文するしかない! というわけで、実際にお取り寄せしたラムバクテーが、いかに美味しいのか、その全貌をレポートしたいと思います。

幻のラムバクテーがまさかの通販スタート!


2食分で2160円。内容は、ラムバクテー2食分と、油条(中華風揚げパン)が1本。そして食べ方の解説書です

 実は私もイベントで1回しか食べておらず、もう一回食べたいなあ…と真剣に思っていたので、到着がすごく楽しみでした。待つこと数日で無事に到着! 早速ランチでいただくことに。

 まず、真空パックを空けて驚くのは芳醇で濃厚なスパイスの香り。これこれ、これですよ。家だとこれだけ豊富なスパイスはなかなか使えないので、まずこの香りでテンションがグンと上がります。肉骨茶は薬膳の要素も強い料理で、スープには、にんにく、黒胡椒、白胡椒、桂皮、甘草、八角、当帰、川弓(センキュウ/キュウは草冠に弓)など漢方薬とも通じる中華スパイスがたっぷりと入っています。さすが医食同源の華僑系のスープですね。

 味見すると、まずはスパイスの風味がふわっと広がります。ラム肉たっぷりなのにあっさり優しい味。しかし、快いラムの香りやラムの旨味はどっしりと感じられます。毎日手作りで、化学調味料や防腐剤、保存料は不使用だそうで、人間の手で、手間ひまかけて作っているんだな、というのが濃厚なスープからビシビシ伝わってくる味です。無化調でこの味わいを出せるのはすごい! 家庭では味わえない本格派の味を楽しめる通販の醍醐味を思い切り満喫しました。

バクテーは付属の油条やご飯と一緒に食べるのが旨い


ご飯と油条を添えていただきます。あればパクチーを添えるともっと美味しいです

 バクテーは、付属の油条(中華風揚げパン)やご飯と一緒にいただくのがならわしです。最初にスープそのものの味わいを堪能した後、このスープに油条を浸して食べたり、スプーンによそったご飯をスプーンごとスープに浸して味わったりするわけです。ポイントはご飯を固めに炊くこと。筆者は押し麦を加えたご飯で麦の食感もプラスしてみましたが、これは大成功でした。もちろん、現地風にジャスミンライスを炊いて添えれば完璧です。

 ちなみに、ちょい足しアレンジとして、サッと茹でた春菊や春雨を入れたり、パクチーを散らしたりするとさらに美味しいとのこと。今回、筆者は到着してすぐに我慢できずに食べてしまいましたが、入念な事前準備をオススメします。

 現在、新型コロナウイルスの流行による外出自粛で、体調を崩しがちになっている人も多いかと思います。さらに、これから梅雨に入り、しばらく天候不順が続くことが予想されます。ここは、熱帯のシンガポールのスパイシーなソウルフード・肉骨茶(バクテー)とラム肉のパワーで乗り切りましょう!

●SHOP INFO

店名:新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)

住:東京都港区麻布十番1丁目7‐12 OHMIYAビルB1
TEL:03-6434-7732
https://www.sgbkt.jp/

●プロフィール

菊池一弘

羊齧協会主席。羊肉を常食する岩手県遠野市出身の父の影響で、羊肉料理に親しんで育つ。北京留学中に現地の味に触れ、その魅力に開眼し羊好きの消費 者団体「羊齧協会」を結成。本業は、イベントの開催・運営、場作りのプロとしてのアドバイザー業務などに携わっている。最近は四川フェスの運営団体麻辣連盟の幹事長も兼務。監修書籍に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。
http://hitujikajiri.com/

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