「残業届が破られ、こっそりゴミ箱に捨てられていた...」上司の残業代ゼロ工作にドン引き 赤字部署で研究職男性が見た光景

2025年5月17日(土)22時51分 キャリコネニュース

画像はイメージ


今でこそ「働き方改革」が叫ばれるようになったが、20年ほど前にはブラックな労働環境がまかり通っていたものだ。東京都在住の40代男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収1500万円)は、新入社員時代の理不尽極まりない体験について投稿を寄せた。


男性が配属されたのは東京にある研究所だった。4階建ての建物で、1階から3階までは別事業部の組織、男性の所属する事業部は4階にあった。しかし、その部署は赤字でリストラの真っ只中だったという。


「1〜3階の同期は19時20時に退社するが、自分の部署は22時、23時に退社しても赤字事業部なので、残業代が付かない状況。早く帰る同期はきっちり在社時間中、残業代が出る」


所属部署によってこうも待遇が違うのかと、男性は不公平感を募らせたことだろう。しかも残業代が出ないのには、決定的な理由があったのだ。それが「もっとも衝撃だった」と男性は話を続けた。(文:天音琴葉)


自分の評価のために「残業届を隠れて破り捨てるような人間」と断罪



ある日、男性は信じられない光景を目撃する。


「残業届(当時は紙に書いて上司に提出)がこっそり破られてごみ箱に捨てられていた」


提出されたはずの残業届が闇に葬られていたのだ。男性は、「組織としての成果を出すより、自己評価向上のために残業届を隠れて破り捨てるような人間のいる会社だった」と、上司の行為を断罪する。


一方で、この上司は外面がよかったという。割りを食っていたのが男性だった。


「営業の持ってくる研究テーマ以外の雑用を全て当時の新入社員(自分)にもってくる」


新人を育てるという発想は毛頭なかったようだ。今と違い、当時は就職氷河期の真っ只中。買い手市場であり、新人は使い捨てされていた時代でもあった。


「55歳を過ぎ、それ以上の出世の望めない人間が部長職にいると、こうなるのか」


この上司は単身赴任の身で、酒を飲むことが何よりも楽しみだったようだ。だが経費で飲み歩くなど目に余るものがあったそうで、男性が「腐った部長」と表現するのは無理もない。


「会社の経費で3次会、4次会の内輪だけで飲み歩き、タクシーで帰る」
「経費で酒を飲むことが楽しみなのか、研究所内の一室での飲み会を毎月開催し、その買い出しや幹事など本当に面倒だったし、新入社員だから何をしてもよい、様に扱う上司だった」


さらに、「55歳を過ぎ、それ以上の出世の望めない人間が部長職にいると、こうなるのか、と腐敗を感じた」と、当時の部長の年齢や立場が、その行動に影響していたのではないかと推察している。


最後に男性は、「いまなら即刻解雇されているような人間が20数年前には多かった」と、当時を総括した。最近は大企業でのリストラがニュースになっている。昔はよかった……と思っている人も中にはいるだろうか。

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