パラレルキャリア・副業実施率23% - 副収入以外で得られたものは?
2025年5月21日(水)11時19分 マイナビニュース
エン・ジャパンは5月19日、「パラレルキャリア/副業」に関する調査結果を発表した。調査は1月10日〜3月9日、同社転職サイト『ミドルの転職』を利用している30代(35歳以上)〜50代のユーザー1,919名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「本業以外の活動(パラレルキャリア/副業)に取り組んでいる」という人は23%。特に30代は33%と多く、2023年調査と比較して10ポイント増加している。
パラレルキャリアや副業に取り組んでいる理由を聞いたところ、「複数の収入源を持ち、経済的に安定するため」(50%)、「本業では得られない経験やスキルを積むため」(46%)が上位に。また、全年代で単発の仕事より「長期(3ヵ月以上)の仕事」で活動するケースが多いことが明らかに。さらに、活動している時間帯は「土日祝日」(40%)や「平日の夕方〜夜間」(23%)が多く、活動している企業・団体は「中小企業」(30%)が3割を占めた。
また、職種・役割は「スポットワーク」(14%)や「経営者・役員・CxO」(12%)、「クリエイティブ系」(同率12%)、「ボランティア」(同率12%)が上位となった。
次に、パラレルキャリアや副業から得られたことを教えてもらったところ、半数以上が「副収入」(61%)と回答。次いで「人脈形成」「本業では得にくいスキルを習得した」(同率33%)、「趣味や生きがい」(32%)と続き、また、得られた年収については「10万円未満」(37%)が4割近くを占めた一方で、「100万円以上」と回答した人の割合が2割にのぼることがわかった。
他方、本業以外の活動に取り組んでいない方に理由を伺うと、「始め方がわからない」(43%)、「会社がパラレルキャリア・副業を禁止している」(37%)、「本業が忙しい」(34%)が上位に。しかし、本業以外の活動に興味があるかと聞くと、85%が「興味がある」と回答した。
次に、「現在(もしくは直近)の会社の就業規則でパラレルキャリア/副業は許可されていますか?」と尋ねたところ、55%が「許可されている」(許可されている:30%、原則禁止だが、条件を満たした場合は許可されている:25%)ことが明らかに。
また、パラレルキャリア/副業が許可されている企業が、転職先として魅力的かという質問に関しては、86%が「魅力的だと思う」と回答。理由を聞くと、「生き方の選択肢が増え、夢や目標が見つかり、それの実現に向けて努力できるようになることで、日々生きがいを実感できると思う」「柔軟な働き方を許可している企業には優秀な人材が集まると思う」「一社の狭い世界に閉じこもることなく、広い視野や様々な人間関係を持てることで、人生のバランスをうまく保てると思う。また、社員の可能性を制限しない企業は素晴らしいと思う」といった意見があがった。