『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』大和悠河インタビュー「“赴くままに生きる”という美学はクイーンと一緒です」
2025年5月24日(土)10時0分 ガジェット通信
『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』大和悠河インタビュー「“赴くままに生きる”という美学はクイーンと一緒です」
原作はやみねかおる、K2商会(講談社 青い鳥文庫)による人気冒険小説「怪盗クイーン」シリーズの劇場アニメ最新作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』が、5月23日(金)より全国公開中です。
本シリーズは2002年より刊行され、累計発行部数は130万部を突破。 2022年には初のアニメ化作品『怪盗クイーンはサーカスがお好き』が劇場公開され、大きな反響を呼びました。クイーン役を演じる大和悠河さんに、作品の魅力やシリーズへの想いなどお話を伺いました。
——前作に引き続きクイーンの続投となりましたが、決定した時のお気持ちはいかがでしたか?
一作目でありがたいことにすごく好評をいただいて「続編も観たい!」と期待してくださっている方も多く、私も「もちろん!絶対やりたい!」と思っていました。でもシリーズものの続編ってそう簡単に実現できるものではないですけど、この怪盗クイーンシリーズに関しては、前作を通じて生まれた強いつながりと、作品を包む力やあたたかな愛を感じていて——クイーンとしてまた戻る未来を、自然と心の中に確信して描いていました。またクイーンを演じられるということで「またクイーンを演じられる!」という喜びがまず来て、次にはプレッシャーも感じました。一作目を超えるものにしたいですし、さらに気合いを入れて頑張りたいなと思いました。
——クイーンはバトルシーンも多いキャラクターですので、声のお芝居もすごくパワーを使いそうですよね。
バトルシーンは敵キャラの声優さんと話し合ってアフレコしたりするのですが、映像になるとそのスピード感もとても早いので。映像に声を合わせるのがとてもやりがいがありました。「今私が攻撃した?それとも受けた側?」とついていくのに全神経を集中させていました。緊張感のある現場でした。自分も動かないと、その声って出てこないんですよ。一人でも音が出ないよう注意しながら体を動かして臨場感を意識してアフレコをしていました。
——大和さんが感じるクイーンの魅力はどんな所ですか?
やっぱり「カッコいい」所ですね。仕事が出来るのに、ジョーカーやRDに対して面倒くさがり屋だったり、甘えん坊だったり、そういう部分のギャップの激しさも良いですね。あと「自分が一番!」と思っているような、ちょっと自己中心的な部分も愛らしいです。ストーリーを通しで見ると、クイーンって相手がどんな人間かをすごく理解しているんですよね。瞬時にその人の本質を見抜ける技を持っていて、人のことを理解出来るのにそれが嫌味じゃなくて表に出さない。そこが人間的にすごい所だなと思います。そして、そんなクイーンの多面的な魅力を声でも表現出来たら良いなと、苦労しながらも表現の幅を増やそうと頑張ってアフレコしています。
——『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』の見どころ、特におすすめのポイントを教えてください!
戦いのシーンがたくさんあるんですが、ただ戦うだけじゃなくて、相手にリスペクトを持って接するような描写があって、そこがクイーンの魅力でもあり、このシリーズの魅力だなと思います。そして豪華客船の描写も本当に煌びやかで素敵です。上映時間の88分、たっぷり非日常を味わっていただける作品となっていますし、本作で登場するイルマ姫など新キャラクターも魅力的です。新しいお友達を作るような感覚で、たくさんの方に劇場に来ていただけたら嬉しいです。
——大和さんがクイーンの様に大切にしている“美学”はありますか?
私の美学も「赴くままに生きる」ということなんです。何年後にこうしようって計画的に生きるタイプじゃないんですね。宝塚に入りたいと思った時は、入学を目指して頑張りましたし、そこからトップスターになれる様に自分磨きを頑張りました。でもそれ以降は、芸事って終わりがなく追求していける世界だなと思ったんです。巡り合った役や作品、たくさんの皆さんとのご縁で、「何年後にこうしよう」と決めるのではなく、「これがやりたい!」と思ったらすぐ飛んでいける様なフットワークの軽さを大切にしたいなと思いました。「世界そのものを舞台にする」という稀有なスタイルで、「枠にとらわれず、自由に飛んでいこう」ということも私の中にある美学のひとつかもしれません。
——その枠の無さは、クイーンとの共通点でもありますね!今日は素敵なお話をありがとうございました。
【Story】狙った獲物は必ず盗む。それが怪盗クイーン!性別・年齢・国籍不明。パートナーのジョーカー、RDとともに飛行船トルバドゥールで世界中を自由に駆け巡る。
ある日、クイーンはサッチモ社の社長サッチモ・ウィルソンから挑戦状を叩きつけられる。サッチモ所有の宝石『インペリアル・サファイア』を盗むとクイーンから予告状が届いたと。しかしそれは、過去の因縁からクイーンへの恨みを晴らすためにサッチモが仕掛けた罠。
そんなことは百も承知でクイーンはサッチモの誘いに乗り、ジョーカーと共に変装して豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込む。『優雅な休暇』を過ごすため……ところが、クイーンたちより先に宝石を盗み出そうとするものが現れた!さらにサッチモの放った刺客たちも次々と現れて……?!
前途多難なカリブ海クルーズがはじまる。それでも、怪盗クイーンに不可能はない!
【Staff】原作 はやみねかおる・K2商会(講談社青い鳥文庫『怪盗クイーン』シリーズ)監督 池田重隆脚本 國澤真理子キャラクターデザイン 河島久美子音楽 日向 萌音響監督 亀山俊樹音響制作 ビットグルーヴプロモーションアニメ—ション制作 イーストフィッシュスタジオ製作 「怪盗クイーン」製作委員会配給 ポニーキャニオン
【Cast】クイーン 大和悠河ジョーカー 加藤和樹RD 内田雄馬イルマ Cocomi
サッチモ 星野充昭冥美 前田佳織里ジオット 家中 宏
西遠寺考太郎 広瀬裕也伊藤真里 清水彩香
ロシ 河西健吾ロク 直田姫奈ズユ 能登麻美子ズキア 小野坂昌也シスター 七緒はるひクラサ 陶山章央茶魔 稲田徹ドクターマジック 大畑伸太郎
ナレーション 諏訪部順一
【音楽情報】主題歌 あにぱに(莉犬 feat.ばぁう&ちぐさくん)「Queen’s illusion」
(C)はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会