ミッ●ーマウスのミイラ? 米博物館に寄贈された奇妙なもの

2023年5月26日(金)14時30分 tocana


 博物館には、時に奇妙な物品が持ち込まれる。この度、アメリカのとある博物館に寄贈されたものは、まるでアメリカの国民的キャラクターをミイラにしたような奇妙な生物のミイラだった。


 先日、インディアナ州リッチモンドのコミュニティにあるウェイン郡歴史博物館が、公式SNSに奇妙な物品の画像を投稿した。それは「リッチモンド・ラット・ボーイ」と名付けられた箱入りの奇妙な生物のミイラ。小さな人間のようにも思えるが、頭部は牙をむき出しにした犬、いや前歯の発達したネズミの顔をしている。全体は黒ずんでおり、毛皮や爪もしっかり存在しているようだ。なお、箱には「fragile(※壊れやすい)」という注意書きがあったそう。しかもこの物体は「ある日、博物館の裏口に置かれていた」そう。一体誰が寄贈したのかはわからなかったが、箱と一緒に手紙が添えられていたためこの物体の由来が明らかになったそうだ。


 寄贈者によると、このミイラは「曾祖父の友人で、1910年代から30年代にかけてこの地域によく来ていたサーカス団の一つで働いていた人が持っていたもの」だそう。100年近くの年月が経過していることもあり、だいぶミイラが劣化してきたこともあって地元の博物館に届けたという。


 本当にこのような生物がいたとすれば驚きだが、博物館側は「リッチモンド・ラット・ボーイ」は「フィジー・マーメイド」のようなある種の怪物の見せ物だったのではないかと考えられている。博物館が調べた所によると、「ラット・ボーイ」は針金等で作った骨組みの上に石膏と粘土で体を作り、ちゃんと動物の毛皮を貼っていかにも未知の生物らしく仕立てた物である事が判明している。


 現代の写真では、このミイラを本物と言い切るのは難しいだろうが、100年前にサーカスを訪れた観客が遠くから見たならば、本物の怪物の死体だと思い込んでしまってもおかしくない。


 博物館側もこのミイラを作り物であることを充分に把握しつつ、地域の文化に根付いたものの一つとして今後展示品に加えることを計画しているという。そのためにも、寄贈者や他の住民からミイラの更なる情報提供を期待しているとのことだ。


参考:「Coast to Coast AM」


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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