「仕事で疲れた妻、不機嫌に食事作られても...」夫の本音に反響続々
2025年5月30日(金)11時0分 大手小町(読売新聞)
「毎日の食事作りは自分の手で」と考える人もいれば、「忙しい時は自炊にこだわらず、外食や中食で」と割り切る人もいます。読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」には、「仕事で疲れている妻が、不機嫌になってまで食事を作るのはなぜ?」と疑問を投げかける投稿が寄せられています。自炊にこだわらない男性が、強迫観念にかられるように食事作りをする妻を嘆く内容で、夫婦の溝が埋まらず困っているそう。どんなアドバイスができるのでしょうか。

トピ主「シェパードパイ」さんは、日本在住の外国籍の男性。結婚以来、妻が主に食事作りを担当していますが、トピ主さんがとくに頼んだわけではありません。家事が好きではないトピ主さんが料理をするのは、せいぜい月に1〜2回。「食事は冷凍食品や弁当、外食でいいと思っているし、毎日外食しても困らない程度の稼ぎはある」と言います。
それなのに、妻は仕事が忙しい時でも、夕食の支度をし始めます。その挙げ句、疲れ切って不機嫌になることもしばしばで、「不機嫌な妻をなだめながら、ご飯の味もわからないような地獄の夕食時間を過ごす羽目になります」とトピ主さんは打ち明けます。
トピ主さんは以前、妻に「無理にご飯を作らなくていいよ」とストレートに言ったことがあります。すると、妻は怒り出し、以来、1か月ほど“不機嫌モード”が続いたそう。
妻の料理は、頑張って作っているわりにあまりおいしくないといい、「毎日買い物行って料理しては勝手に疲れて不機嫌になっていくの、できればもうやめてほしい。栄養バランスなどを気にしているのかもしれませんが、正直、毎度の不機嫌に付き合わされる方がストレスで寿命が縮まります」と、トピ主さんは本音を漏らします。
この投稿には、110件を超えるレス(反響)があり、エールボタンも1500回以上押されています。
真っ先に反応したのは、「
このほか、「同居時に家事の分担などは話し合わなかったの?」(「おばはん」さん)、「多分、奥様はあまりお料理が得意じゃないんだと思います。旦那さんの食べているリアクションで、普通は味付けや素材をチョイスしたりするので」(「どらこ」さん)、「妻からすると、子供が欲しいからとか、家を買いたいとか、老後の資金が不十分だとか、理由があってお金ためなくちゃと思ってるのに、毎日外食できる稼ぎはあるって何言ってんだ?って話ですよ」(「ぽん酢」さん)といった様々な声が寄せられています。
一方で、トピ主さんが抱く「なぜ食事作りにこだわるのか」という疑問については、栄養や味を理由に挙げる人が目立ちます。
「奥様は栄養バランスを考えて、作ってくれていると思います。奥さんいるのにトピ主さんが病気になったら、誰が責められると思いますか? 奥さんだよ」(「ぷ〜パン」さん)
「1食2〜3gくらいの塩分に抑えた方がいいけど、外食だと5〜8gくらい当たり前だし、それでいて1食20g程度は取るべきタンパク質は全然足りないし」(「グリーンクッキー」さん)
「外食もたまにはいいけど、さすがに毎日は嫌だなあ。どんな名店であっても、あまたのお店を変えても、外食は飽きる」(「ぽんた」さん)
海外在住者や外国人の夫を持つ人からはこんな声もあがりました。
「海外に長く住むと、日本人(特に女性)の『料理しない=ちゃんとしてない→ちゃんと料理しないと!』というものすごい呪縛の強さを感じます。本当、強迫観念ですね。私の在住国では料理はかなり適当。ちゃんと料理するのは週末くらい。共働きなら皆だいたい毎日テイクアウト、レンジでチン、外食or日曜に作った大量の料理の残りなどで済ませます」(「欧州在住」さん)
「私の夫も日本歴がとても長い外国人、ヨーロッパ出身です。我が家では私がしっかり食事を作るのはだいたいブランチだけ。夕食はそれぞれが食べたいタイミングで食べたいものを食べています。夫はスーパーで買ってくるお総菜や弁当も文句を言わず、喜んで食べてくれるので助かっています」(「メキシカンピラフ」さん)
調査会社のMMD研究所が2023年、日本、アメリカ、フランスの都市部在住の20〜40代の男女を対象に実施したアンケート調査では、「フードデリバリーサービスを月1回以上利用している」とした人は、アメリカでは58.4%、フランスでは54.2%だったのに対し、日本は23.5%と圧倒的に少ない実態が明らかになっています。

手作り料理にこだわる妻とどう接するのか、妻の不機嫌ハラスメント(フキハラ)にどこまで耐えるべきなのか。トピ主さんの進む道は険しいかもしれませんが、レスの中には、こんな意見もありました。
「食事の目的ってなんですか。2人で話をして時間を過ごすことか、栄養をたっぷりと取ることか、人それぞれです。目先の自炊や家事にとらわれずに、奥様と一回話をしてみてはいかがでしょう。なぜ作ることにこだわるのか。『なぜ』を繰り返し考えていくと、奥様の大事にしているものが見えてくると思います」(「まっこ」さん)
(読売新聞メディア局 永原香代子)
【紹介したトピ】▽なんで食事作るの?