学校再開、悩む子どもたちへメッセージ…不登校ネット
2020年6月1日(月)12時15分 リセマム
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークは、全国各地にある不登校・登校拒否について考える親や市民の会、子どもの居場所を作る団体などが組織する全国ネットワーク。
5月から6月にかけて、新型コロナウイルス感染防止のための休校が明け、登校が再開していることを受け、「学校へ行きたくないと思っている人、行くことに気が重くなっている人が少なくないだろう」との思いから、全国の親の会の世話人が動画を発信した。長期休み明けで悩んでいる子どもやその親に向けて「学校に行きにくいと思っている人は、あなた1人ではない」「1人で悩まず、いろんなところに相談してみて」などのメッセージを送っている。
動画では、最初に登校拒否・不登校を考える全国ネットワークの奥地圭子代表理事が登場。学校の長期休み明けに自殺者が多い実態について調査データを示しながら説明し、3か月もの長い期間に及んだ今回の臨時休校明けの自殺を危惧。「学校に行くべきだ」という考えと絡んで自殺が起こるとし、「学校が苦しい、嫌だ、傷付く」という子どもが、学校へ行かないという手段を知り、選択できれば悲劇は起きにくいと語った。
保護者の在宅勤務や感染への不安などから、今回の休校は普段の長期休みとは異なるとし、「子どもたちは本当に休めたか」とも問いかけた。学校へ行きたくない子どもや保護者に対しては、現実を受け止めてゆっくり休むこと、子どもの言葉の背景にある気持ちを考えることなどをアドバイスしている。
動画の後半では、ネットワークに所属する北海道、宮城県、長野県の親の会メンバーも出演。各地のようすや思いなどを語った。
「学校に行きにくい人たちへ 長期休み明けメッセージ」の動画は、YouYubeで公開。登校拒否・不登校を考える全国ネットワークのWebサイトでも紹介している。