都内に激増! 34万人が使う「赤い自転車」の正体

2018年6月12日(火)6時0分 Jタウンネット

東京都内で、次の赤い自転車に乗る人を見かけたことはあるだろうか。


この赤い自転車は、ドコモ・バイクシェア(東京都港区)が都内10区をはじめとして全国各地で展開するレンタルサイクルだ。都内では一部地域を除き、借りた区以外でも返却できる。都内以外にも、横浜や仙台、広島、沖縄など全国各地にもある。


健康ブームを受けて、自転車に乗り通勤などで移動する人が多くなっている昨今、Jタウンネット編集部は2018年6月、同社に現状を聞いてみた。


品川駅付近の駐輪問題が解決されたことも


2018年3月末時点で、同社のレンタル自転車は全国に7300台、都内では5800台が設置されており、登録者数は34万人。おもに利用している人は30〜40代会社員男性で、朝や夕方の通勤や帰宅の時間帯に使う人が多いという。


同社サイト上で会員登録を済ませれば利用できる。1回につき最初の30分150円(以後追加30分ごとに100円加算)。月額だと2000円で、こちらは最初の30分は何度使っても無料となる(30分すぎると追加30分ごとに100円加算)。法人会員では、月額4000円で、延長料金は発生しない。


利用開始日の23時59分まで利用可能となる1日パス券だと、会員にならなくとも利用できる。1500円で全国のセブン‐イレブンか、ポート近くの無人登録機で販売している。


有人窓口だと、ICカード代金も含め2000円。価格はすべて税抜き価格。


都内10区のうち、練馬区を除く9区では、借りた区以外でも返却できる。


2011年4月から横浜市で始まったこのサービス。背景には、NTTドコモ(東京都千代田区)が通信事業以外で手掛けられることはないかと模索していたことがある。既に携帯電話業界が飽和状態になっており、通信以外にも新しいサービスに取り組もうとドコモ社内で模索をしていたからだ。教育、環境の分野が候補にあがり、当時ヨーロッパでは先行してシェアサイクリングが行われていたことから、同社はレンタサイクルに着手した。


同事業は自治体との共同で手掛けており、レンタサイクルのおかげで駅の駐輪場が溢れていた問題が解決された、という事例も起きたことがある。品川駅(東京都港区)付近にある駐輪スペースでは、かつて自転車の数に対して、収容可能台数が足りないという問題があったが、レンタサイクル利用者が増加し、自分の自転車を置かなくなり、スペースに余裕が生まれるといった恩恵が生まれた。同社は、「今後も自治体との連携があれば展開していきたいと思います」と展望を示した。

Jタウンネット

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