銭湯を隣同士で建てたらダメって、知ってた?
2020年7月7日(火)8時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年6月22日放送の「追跡ディスタンス」のコーナーで、銭湯の意外なルールについて調べていました。
新型コロナウイルスの影響で注目を集めている「ディスタンス」。銭湯同士のディスタンスにも決まりがあること、ご存じでしょうか?

条例が決まってからのお店だけ
金沢市内には19の銭湯があります。地図で確認してみると、まばらに存在している地域もあったり、密になっている地域もあったり。
市内の法律事務所によると、銭湯と銭湯の距離が350メートル以上離れていなければ設置の許可をしてはいけないという決まりがあるそうです。これは石川に限ったことではなく、他の県でも同じような気まりがあるでそうです。
子の決まりは、1961年に県の公衆浴場基準条例で施行されました。公衆浴場は国民の生活に必要不可欠な公共的な施設であり、距離の制限を設けずに偏った配置になると遠くにいる国民が利用できません。
しかし、乱立してしまうと競争が激しくなり、銭湯の経営がひっ迫してしまう、ということで350メートルとなったそうです。
当時は、一般家庭の風呂が普及しておらず外風呂の利用が一般的で、金沢市内にも130程の銭湯がありましたが、今ではほとんどが廃業しました。
ところが、銭湯マップの密になっているところを調べると250メートルほどしか銭湯が離れていないところがありました。
条例施行前から営業していた銭湯は、規制の対象とはなっていないそうです。
町内に3つの銭湯が存在する密な地域で、経営について影響はないか伺ってみると、ライバルと言うより仲間意識の方が強く、お互いが休みの時は、「あちらの銭湯が営業しています」と貼り紙を出したり、いわば同士なんだそうです。
密な地域ならではのコミュニケーションもあるのですね。
(ライター:りえ160)