夏バテとは〇〇による体調不良の総称!猛暑に負けない「冷房・食事・睡眠法」

2023年7月17日(月)11時0分 ココカラネクスト

「本格的に暑くなり、だるくて食欲がわかない」
「夏バテってどうして起こるの?」
「正しい水分補給や体調管理のコツが知りたい」

このような悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。

夏バテすると、だるさや食欲のなさがあってつらいですよね。猛暑日にも負けないような強いからだ作りをしたいものです。

そこで今回は夏バテの原因や、夏バテ対策についてご紹介します。

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1.夏バテとは、暑さによる体調不調の総称

夏バテとは、「だるい」「食欲がない」「疲れやすい」といった、夏の暑さによる体調不良のことをいいます。

私たちのからだは、自律神経の働きによって体温調節するようにできています。たとえば、暑さを感じると汗をかくことで熱を発散します。

真夏の室内外の温度差によって自律神経に負荷がかかると、胃腸の疲れや食欲不振、だるさなどの夏バテ症状が出てくると考えられています(※1)

また、発汗による水分やミネラルの不足、寝苦しさによる睡眠不足も、夏バテの原因になるといわれているのです。

1‐1.夏バテの原因
夏バテを引き起こしやすい生活習慣の傾向には、以下のようなものが挙げられます。(※2)

・屋外と、エアコンが効いている室内とをよく行き来する
・冷たい飲み物や食事をよく摂る
・食事の栄養バランスが偏っている など

夏バテの主な原因は、外とエアコンが効いている室内との激しい温度差や、生活習慣の乱れによって自律神経に負担がかかることです。

1‐2.夏バテの症状
夏バテの代表的な症状には、以下のようなものが挙げられます。(※2)

・からだがだるい
・疲れやすい
・食欲がない
・寝不足
・のぼせ
・頭痛 など

気温が高い夏は、体温を下げるために発汗量が増え、水分やミネラルを大量に失います。からだの水分が減ると血流が悪くなり、脳や筋肉、内臓へ送られる血液の量も減るので、だるさや頭痛などが生じると考えられます。

また、気温差などによって自律神経が乱れると、胃腸の調子が悪くなり、食欲が低下するといわれています。

2.夏バテは事前の対策で防げる

以下に、夏バテや熱中症などを事前に予防する方法を3つご紹介します。
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。

2‐1.冷房などによるからだの冷やし過ぎに注意する

冷房などによってからだを冷やしすぎると、体温調節を担う自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなるといわれています。温度調節が難しい場面では、上着やひざかけで調整することをおすすめします。

また、冷たい飲み物は胃腸に負担をかけやすく、冷えの原因となるので注意しましょう。

2‐2.生活習慣を整える

バランスの良い食事や質の良い睡眠、適度な運動などを心がけることで自律神経が整い、夏バテしにくいからだ作りができると考えられます。

夏バテ対策には、必要な栄養素を含み、胃にやさしい食べ物をバランスよく摂りましょう。

筋肉の疲労回復を助ける「たんぱく質」を含む肉や魚、疲労回復に役立つ「ビタミン」が豊富な野菜や果物などがおすすめです。(※2)

また、質の良い睡眠をとることで自律神経が整うといわれています。

寝る1時間ほど前に入浴すると、眠りにつく頃には深部体温がスムーズに下がり、睡眠の質が向上します。38℃程度のぬるめのお湯に30分ほど浸かると、心身が元気になるでしょう。

2‐3.こまめに水分補給をする

前述の通り、汗をかくことでからだの水分が減ると、脳や筋肉、内臓へ送られる血液の量が減るので、だるさや頭痛などにつながる可能性があります。

のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給と塩分補給をしましょう。

3.夏の体調を整えるには漢方によるケアもおすすめ

夏バテ対策をするには、普段の生活習慣を見直すとともに、漢方薬の活用もおすすめです。

夏バテ対策では、「胃腸の働きを活発にすることで食欲を取り戻す」「消化・吸収をよくして栄養を全身に運び、疲労倦怠感をなくす」「体内の水分バランスを良くして喉の渇きを改善する」ような漢方薬が選ばれます。

また、渇いたからだに潤いを与えたり、体内にこもった熱を冷やしたり、自律神経を整えて睡眠の質を上げ、疲れを軽減したりするなど、夏の暑さに負けないからだ作りもサポートします。

夏バテ解消には、以下の2つの漢方薬がおすすめです。

<夏バテに悩む方におすすめの漢方薬>

・清暑益気湯(せいしょえっきとう):暑さに弱く、食欲不振やだるさに悩む方におすすめの漢方薬です。暑さによって消耗した「気」を補い、夏の暑さで弱った胃腸を丈夫にします(※3)。

・五苓散(ごれいさん):頭痛やめまいがある方におすすめの漢方薬です。五苓散はからだの中の水の巡りを改善する特徴があります。暑さによる発汗で失われた水分バランスを整え、夏バテや熱中症の症状を緩和します(※4)。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、自分の状態や体質に合った生薬を選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。

不調を手軽に改善したい方には、「あんしん漢方」のようなAIを活用した新しい漢方相談サービスがおすすめです。

●あんしん漢方

4.夏バテに負けず、楽しい夏を過ごそう

夏バテになると、だるさや食欲のなさで思うように活動できなくてつらいですよね。夏バテの主な原因は、室内外の気温差や生活習慣の乱れによって自律神経に負担がかかることだといわれています。

夏バテを予防するには、食事や睡眠などの日々の生活習慣を工夫し、自律神経を整えることが重要です。エアコンや冷たい飲み物でからだを冷やし過ぎないことも大切ですよ。

夏バテに負けないからだづくりを意識し、元気に楽しく夏を乗り切りましょう!

参考文献:
(※1)健康長寿ネット「夏の養生」公益財団法人長寿科学振興財団
(※2)健康サポート「夏バテを防ぎ、元気に暑さを乗り切る!」全国健康保険協会ホームページ
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ清暑益気湯エキス顆粒(医療用)」
(※4)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)」

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


<この記事を書いた人>薬剤師 稲嶺 千春

北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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