個人の私利私欲を満たす“拝み屋”は実在する! 「命を差し出せ」壮絶な祓いのリアル、毒親にも効果!?

2023年8月6日(日)14時0分 tocana


 S氏は原因不明の病で倒れ、神憑かりを経験。謎の声を聞いたあと、人の悩みを見抜くことができるようになり、いつのまにか占い師/霊能者として密に活動するように。依頼者のために「祓い」に同行した彼が見たものは……。


【S氏が能力を開花させたエピソード】


——本当に「祓い屋」なんているんですか。


霊能者S氏(以下、S氏):残念ながらいるんですよ(苦笑)広くいえば、神社・お寺・教会などでもお祓いしてますからね。いわゆる「祓い」の専門業者は、実在します。たとえば、神社やお寺からの依頼を受ける人、または地方自治体が代々「土地祓い」を頼んでいる家系もありますよ。その家系は、陰陽師の傍系だったり、土御門に関係していたり。祓い屋は実在します。


——そもそも「祓い」とは何ですか?


S氏:難しい質問ですね。いろいろな答え方があります。たとえば國學院大学が、企画展「祓−儀礼と思想−」(2023年5月20日〜7月9日)を開催していました。大変、分かりやすく丁寧に「祓い」の思想についてまとめた、秀逸な展示でした。解説動画もあるので一度ご覧になってみてください。



——どんな依頼がありますか


S氏:簡単にいいますと、神社においては、全国的で大規模な大祓(おおはらえ)を行うわけです。災害の原因となる民草の罪科をあがなうことが大事なんですね。お寺においても国家護持としての加持祈祷がありますから、広く民衆のためになる公共性の強い祈願を行う。


 一方、拝み屋/祓い屋と呼ばれるわれわれは、もっぱら個人や企業からの依頼を受けるわけです。つまり国家安寧や人々の幸いをあまねく願うのではなく、誰かの強い欲望、ある企業が競合他社に勝てるようにするなど、いわば私利私欲のために拝みや祓いを行うわけです。


——実際に何をやりますか?


S氏:先日とある依頼を受けて、30代の女性二人をあるお寺にお連れしました。そのお寺は、密教の行者を30年以上やってきた方が堂守をされていて、お祓いをしていることは一般には知られていません。しかし土地祓いの専門家であり、かなり強力な神霊の力を頂いている人ですから、大概のものは祓えるんですね。


 その人から、いのち懸けの祓いは一度だけあったと聞いています。数日間、十数名の僧侶・拝み屋・牧師らが関わった案件で、にっちもさっち行かなかった。寺の本堂に集まり、中央に結界を張り、周囲を霊能力者らが円陣を組んで、文字通り24時間以上の祈祷を行った。途中で心を折られ離脱する行者もいる中、いよいよ最後に悪霊が嘲りながら問いかけてきた。


「おまえの命を差し出してみせろ」


 そこで覚悟を決めた行者は「取るなら取れ、くれてやる! その代わり、いますぐ解放しろ!」と依頼者のために、文字通り、命をはった。その強い念が効いたのか、やっと祓いが成功したそうです。しかし祓いに関わった者の多くが、その後、返しによって事故・ケガ・病気に遭ったそうです。


 そんな行者さんに、依頼者をお連れしたんです。依頼者の悩みは家庭の問題でした。いわゆる毒親で娘の人生を食いつぶしているんですね。運気の改善のために、寺社詣りをしたほうがよいということで、一緒に参拝したんです。そして、どうせならお祓いも受けたらよいだろうと行者に頼んでおきました。


——どこのお寺ですか?


S氏:言えるわけないですよ。皇族が関わっているんですから。おっと、口が滑りました。何はともあれ、力ある行者さんに頼んでお祓いをしてもらった。祝詞を奏上してもらい、祈願を唱えてもらいました。依頼者の肩に手を置いて、背中をさすり、その後、背中を叩いたりするんですね。不思議なことに依頼者いわく「行者さんに触られている背中の一部がどんどん冷たくなったり熱くなったりして、一体何をされているのか、何が起こっているのかわからなくて怖かったです。アレ何なんですか? 本当にこんなことってあるんですね……」と。


——効果はあったんでしょうか。


S氏:とくに悪いものが憑いていたわけではないんですね。直後、依頼者は感染症に罹患したようでして、私としては、あぁ、デトックスだな、返しだなと思いました。2020年代の現在でも、世の中には、人知れず祓いを行う人々がいるんです。そして何とも説明の難しい不思議な出来事があるんですね。

tocana

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