札幌のウマい麺は味噌ラーメンだけじゃない! 人気店の「汁なし担々麺」再現したカップ麺で旅行を予習

2023年8月13日(日)8時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百十三回 ファミマル「175°DENO担担麺 汁なし担担麺」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百十三回目となる今回は、ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」のカップ麺、「175°DENO担担麺 汁なし担担麺」をレビューします。

「175°DENO担担麺」は札幌に本店があるお店で、製造は明星食品系の東日本明星が担当しています。

シンプル構成だけど麺量はたっぷり

「175°DENO」は、海道のみならず東京などにも支店を展開する人気の担々麺専門店。汁なし担々麺といえば最近は「広島式」が有名ですが、札幌にも全国に名を轟かせるお店があるんです。

ちなみに、店名の「175°DENO」の由来ですが、「175°」は自家製ラー油の調理温度、「DENO」は店主の出野さんの名前から取られています。

お店のメニューは主に「汁なし」と「汁あり」から選ぶことができ、シビれの有無や、花椒の量を選ぶことも可能。

看板メニューは、店主が四川省の奥地から直接買い付ける「四川花椒」と日本では珍しい香辛料を入れた自家製の「175°辣油」で作る、「担担麺(汁なし)」。今回のカップ麺でもそれが再現されています。

「175°DENO担担麺 汁なし担担麺」のカップにはあらかじめ麺とかやく類と、「液体ソース」と「ふりかけ」の2つの別添袋が入っていました。

高額な商品(定価税込268円)の割にはシンプルな構成でしょうか。

ただ、値上げが続くこのご時世の中で、カップ麺は値上げに加えて、量を減らす実質値上げが行われている商品もありますが、この商品に関しては麺量が130グラムとこれまでと同水準の大盛麺量が入っています。

練りごまのコクと花椒の華やかな刺激の共演!

担々麺だれは醤油味ベースで、麻辣醤や甜麺醤を加えることで、唐辛子の辛味や花椒のシビれを効かせています。主役はたっぷり入った練りごまで、濃厚なコクや甘みが際立っていました。

お店は花椒や自家製ラー油のイメージが強いのに対し、カップ麺では花椒やラー油より先に練りごまのコクや甘さが目立つのが特徴的です。

別添の「ふりかけ」に入った唐辛子や花椒を入れない状態のたれ単体だと、刺激はそれほど強くありませんが、味はきちんと成立しています。辛味やシビれが苦手、それでも食べてみたいという人は、「ふりかけ」を入れないで食べても良さそう。

実際にお店でも、「シビれない」や「辛くない」というメニューが選択でき、辛さやシビれが苦手な人への配慮もあります。

刺激の主力である別添の「ふりかけ」には花椒や唐辛子が入っています。

ふりかけによって、辛さは中辛程度、シビれはかなり強くなり、合わせて体感的な辛さは辛口くらいにはなりそうです。

特に花椒が香り高く、お店の華やかなスパイスの香りを再現。シャリシャリした食感までは再現できていないものの、よく噛みしめると唐辛子含めた立体的な食感を楽しめます。

産地まで行って買い付けるお店の花椒の風味を再現するところまでカップ麺に求めるのはさすがに酷ですが、それでもカップ麺としては十分に風味豊かで華やかな花椒を堪能できました。

たれの練りごまのコクや甘みと、ふりかけの花椒や唐辛子の刺激が対比になっており、口の中で両極端な味の融合を楽しめるのが大きな魅力となっています。

もちもち太麺&担々麺らしい具

麺は、太くて縮れのついた油揚げ麺で、もちもち感があり、たれの濃厚さに負けない存在感があります。

お店の麺の方が平打ちでちょっと冷麺っぽい食感ですが、今回の麺はもちもち感は共通していて食べ応え十分。

お店に大盛のイメージはありませんが、麺量は130グラムの大盛。たれやふりかけの濃厚さや刺激と大盛の麺量を両立しており、まさにガッツリ系の一杯です。

具として入っているのは、豚肉ミンチとチンゲン菜。

担々麺らしい具ではありますが、麺量が多いので麺量に比して具は少なめ。たれや麺が素晴らしいので、そこで力尽きた感は否めません。

お店ではカシューナッツが入っているのが特徴的で、花椒などとともに賑やかな食感や風味をもたらしていますが、この商品では入っていませんでした。

もし具として入れるなら、その代償として価格上昇や他の部分の品質低下は避けられないので、ナッツは自分で用意して入れてみても良いかもしれませんね。

観光旅行の予習にカップ麺

札幌ラーメンといえば味噌ラーメン一辺倒のイメージですが、実は汁なし担々麺の人気店も輩出しており、意外な一面を体感できる商品でした。

海外からだけではなく、国内でも観光客の往来が盛んになっていますが、北海道旅行で実際に訪れる際の予習としてカップ麺を役立てると良さそうです。

まあ、「175°DENO」は東京にも支店がありますけどね。

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