恐竜好きな子どもはより賢いことが判明! 情報処理能力、言語運用能力に優れ… 一体なぜ!?

2019年4月1日(月)16時0分 tocana

イメージ画像:「Gretty Images」

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 子どもたちの旺盛な知識欲にはまったく驚かされる。1つのことに夢中になった時の吸収力の速さには嫉妬すら覚えてしまうほどだ。その興味の対象はさまざまだが、やはり、自動車、電車、飛行機といった乗り物が1番につける。2番目は恐竜だ。そして、この古代生物こそ、子どもたちの知的活動に大きく関わってくるらしい。


■「子どもたちが恐竜に興味をもつことは自然」


 オルタナティブニュースサイト「Disclose.tv」によると、恐竜好きの子どもは、そうでない子どもたちより高い知性を備えているという。


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 米インディアナ大学とウィスコンシン大学の共同研究チームは、「幼少期に特定のテーマに強い興味を持つことは、子どもたちに多くのメリットをもたらす」と発表している。具体的には、忍耐力や集中力が養われたり、複合的な思考力が強化されたり。さらには情報処理能力を高め、優れた言語運用能力を育むという。


 研究では「子どもたちが恐竜に興味を持つことは自然であり、両親が促さなくても、恐竜について自ら学び始める」と述べている。しかし、この幼少期の熱中は小学校に入学すると次第に薄れていく。それまで目一杯、恐竜の研究にだけ使っていた時間を、一般的な教科の学習へとシフトしなければならなくなり、約8割の子どもたちは恐竜への興味・関心を失ってしまうという。


 ところが、この「恐竜に興味を持ち続け、あれこれ調べる」過程こそ、子どもたちがその後の人生でさまざまな問題に出くわしたとき、どのように対処すべきか方法を模索する手助けになるというのだ。幼い日に恐竜に夢中にならなかった子どもたちより、この点が優れていると指摘されている。


「もし、親御さんが我が子に“科学的関心”を持ち続けてほしいと願うのであれば、関心のあるテーマについての科学的エビデンスを示してあげてください。そうすれば、“ごっこ遊び”に興じている他のお子さんより、科学的に探求する意欲が自発的に芽生えるはずです」(インディアナ大学のジョイス・M・アレクサンダー博士)


■大人が知らないことに熱中する体験


 いつの時代も、子どもたちの恐竜人気は衰えを知らない。バブル世代以上が『ゴジラ』に夢中だったとしたら、今の30代は『ジュラシック・パーク』にリアルタイムで熱狂していた。


 大人が知らない恐竜の名前をスラスラ言えたり、中生代と白亜紀の区分の違い、どこに生息し、何を捕食して、どんな姿かたちをしているか、たちどころに言い当てるのはイマドキの子どもとて同様だ。


「自分のパパやママが恐竜の名前を2つか3つしか言えないとき、自分は20以上言えるという事実が、子どもに自信をもたらすのです」(ジョイス・M・アレクサンダー博士)


 関心のある事象にはとことんのめり込む性格に、「ウチの子、もしかして恐竜オタク?」と、内心穏やかでないママも、これで一安心となるはずだ。


(文=佐藤Kay)


※イメージ画像:「Gretty Images」

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