吉野家で復活した「親子丼」となか卯の「親子丼」はどっちがウマい? みんなで食べ比べてみた!

2023年9月10日(日)7時50分 食楽web


左が『吉野家』の期間限定「親子丼」547円、右が『なか卯』の親子丼』450円 | 食楽web

 突然ですが、8月24日から『吉野家』の「親子丼」が復活したと聞き、「すぐ食べなくては!」と焦りました。というのも吉野家の「親子丼」といえば、昨年(2022年)の4月から約2か月半販売し、400万食を超えたという超人気商品。それが復活したわけです。筆者は前回の親子丼を食べ損ねており、しかも今年も「なくなり次第終了」。期間限定なので、急いで食べる必要があるのです。


おなじみのオレンジカラーに輝く吉野家の外観

 しかし、こうしたチェーン系でいうと、『なか卯』の親子丼はかなり美味しいと評判ですよね。となると、『吉野家』の親子丼と『なか卯』の親子丼はどっちが美味しいのだろうか? とつい気になるのが消費者としての本音。そこで今回は、この2つを食べ比べて、その違いについて調べてみました。

同じ親子丼でも吉野家となか卯では全然違う!


左が吉野家の親子丼、右がなか卯の親子丼。なか卯は、セパレートの容器で、親子部分とごはん部分が分かれています

 まずは値段の比較です。

・吉野家の親子丼並盛547円(※大盛は734円)
・なか卯の親子丼並盛450円((※ごはん大盛は520円)

 そう、吉野家のほうが約100円高い。これは大きな違いですね。ちなみにカロリーは、吉野家の親子丼並盛が702kcal、なか卯の親子丼並盛は620kcalです。

 続いて商品概要をウェブサイトから引用します。

・吉野家の親子丼:『鶏肉と玉ねぎ、特製タレを鍋で煮込んでから玉子2個をといて回しかけ、丼によそったごはんに盛り付けた商品。親子丼のために開発した特製タレは、豊かな出汁の風味と、醤油ベースのたれにかつお節と昆布の風味をきかせ、鶏の旨味がつまったエキスを追加。この特製たれをたっぷりかけたつゆだく仕様です』

・なか卯の親子丼:『こだわりの玉子、大ぶりカットの鶏肉、秘伝の割り下、黄身と白身はまぜずに切って作る、たまごが半熟の「ふわとろ」。弁当の容器はふわとろ親子とごはんは別盛り。仕上げは三つ葉と特製京風山椒付きで風味豊か』

 両方ともこだわりが詰まっているようですね。というわけで、今回は比較のために、両方の店舗をハシゴしてテイクアウトしてきました。いざ実食です。

個性の異なる2つの親子丼を実食!


なか卯には、親子丼について『七つの“極み”』と題してそのこだわりを表示している

 その前に、今回、筆者ひとりが食べ比べて感想を述べても、好みが全面に出てしまうので、まずは知人4人に先に食べ比べてもらい、コメントをもらうことにしました。ちなみに、4人とも、吉野家の親子丼もなか卯の親子丼も食べたことがない人たちです。


フタを開けた状態。なか卯は二段構造で親子部分を自分でごはんにかけていただく

——まず、フタを開けたときの印象は?

●Aさん(40代女性・編集者)
「吉野家は親子部分がごはんの上に最初からかかっていますが、なか卯のテイクアウトの親子丼は、親子とごはんがセパレート状態にしてあり、自分でごはんにかけられるようになっています。親子丼への並々ならぬこだわりを感じますね。もう1つ気になったのは、吉野家は青ネギが載っていて、なか卯は三つ葉。親子丼といえばやはり三つ葉かな〜、と思うので、その点もなか卯の親子丼のほうが好印象でした」

●Bさん(30代男性・スポーツジム勤務)
「開けた瞬間、吉野家は具材が多いと思いました。なか卯は、セパレートになっていることもありますが、もはやスープなんじゃないかと思うくらいトロトロ。具材が少ない気がしました」

●Cさん(20代男性・学生)
「見た目でまず思ったのは、吉野家の親子丼はお母さんが作るような家庭的な親子丼っぽいなと。一方、なか卯のは、黄身の色やとろとろの質感が、いかにもお店の親子丼って感じですね」

●Dさん(30代女性・飲食店経営)
「パッと見でわかるのは卵の色の違い。吉野家は薄めの黄色、なか卯はオレンジがかった黄色。卵の黄身がオレンジ色だと、なんとなく高級な感じだし、やっぱり美味しそうですよね」

(実食後)

——では食べた感想をお願いします。

●Aさん(40代女性・編集者)
「なか卯のほうは三つ葉の香りや玉子とダシの香りが上品。実際食べてみても風味もよいし、玉子の味が濃厚。しかもとろとろ食感で、ダシも美味しい。ご飯との絡みもよくて、スルスルッと食べられました。吉野家は、青ネギと玉ねぎの“ダブルねぎ”が強いですね〜。5個の鶏肉に対し、玉ねぎの量が多くて食べていて少し疲れました」

●Bさん(30代男性・スポーツジム勤務)
「個人的にはなか卯に軍配。玉子の濃い味、割り下の上品な味、鶏肉のしっとりやわらかな食感。さらに、ごはん粒まで美味かった。親子部分とごはんが一体となって、ホント全部が旨いと思います。吉野家は、どちらかというと具をおかずにごはんを食べる分離型タイプ。つゆだくなので、最後はつゆと玉ねぎでごはんをかっこんでいる気がしました」

●Cさん(20代男性・学生)
「もともと吉野家の牛丼が好きなので、この親子丼も吉牛っぽい味がしました。親子丼のために作った特製タレらしいけど、やはりどこか牛丼のつゆに似ている気がします。鶏肉も、なか卯より吉野家の方のプリッとしっかりした食感で、食べごたえがあった。なか卯の親子丼は初めて食べたけど、卵とじというより半生感があって、雑炊みたい。僕は吉野家みたいな、ちゃんと玉子の質感がちゃんとあるほうが好きですね」

●Dさん(30代女性・飲食店経営)
「吉野家もなか卯もまったく違うタイプの親子丼でした。なか卯の味の決め手はやはり玉子とダシの旨味。しかもトゥルンとした玉子の食感は、まさにプロの技。これをチェーン店で統一して出せているのがスゴい。一方、吉野家は、昔ながらの定食屋で出てくるような親子丼。これはこれでアリだと思いますが、2つ並べて食べてしまうと、なか卯より吉野家は100円高いわりには、ちょっと印象に残らない味でした」

まとめ


左は吉野家。右のなか卯は、セパレートの親子部分をごはんに載せた状態(食楽web)

 最後に、筆者も両方を食べてみました。

 なか卯のとろとろした親子丼は、その食感の良さもさることながら、玉子の美味しさやダシの旨味が濃厚。さらに鶏肉もつるんとしっとり、やわらかい。スルスルと食べられて、ものすごくきちんと美味しかったです。

 一方の吉野家は、アタマの部分が多く食べごたえはありますが、肉だけを比較してもなか卯のほうが多いです。そして、親子丼にしてはやはり玉ねぎと上に載った青ネギの主張が強い。そしてCさんの言うように、なぜか親子丼なのに牛丼感が強い、不思議な味でした。

 いずれにしても、吉野家の親子丼は期間限定なので、食べるなら今しかありません。みなさんもどちらが好みか、この機会になか卯の親子丼と食べ比べてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

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