実は京都は町中華が面白い! 一度は味わいたい名店の隠れた絶品「謎メニュー」とは?

2022年9月17日(土)10時51分 食楽web


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 歴史ある街・京都いえば、京料理などをイメージする人が多いかも知れませんが、「町中華」のお店も多数存在しています。職人や学生街もあるため、リーズナブルかつ、気軽に食べられる中華料理が人気なのです。

 こちらでは『食楽web』で取材した、京都ならではの「町中華」の味として知られる名店の味をご紹介。前半は「謎のメニュー」を提供する隠れた人気店を、後半は東京でも味わえる名店2軒を教えたいと思います。ぜひ参考になさってください。

京都のレトロ食堂『篠田屋』で食べられる謎の看板メニュー『皿盛』とは?

 京都の鴨川沿いに、レトロな雰囲気の食堂『篠田屋』があります。創業は明治37年で、110年を越える老舗店。お店の歴史もさることながら、もっと気になるのが提灯に書かれた「皿盛(サラモリ)」という聞きなれないメニューです。

 お皿に盛られているのはごはんとカツ、その上にはルーが掛かっています。パッと見たところ、「皿盛」の正体はカツカレー。運ばれてきた瞬間、ものすごくダシのいい香りが漂ってきました。まずはルーとごはんを一口。思った通り、ルーはダシの風味が強烈。しかも具材の中で存在感があるのはネギで、とろみの正体は片栗粉でした。

 ダシの効いたカレーだと思っていたルー。実はカレー風味のあんかけうどんダシで、それをご飯に掛けたものが「皿盛」の正体だったんです。


レトロな外観もそそる

「皿盛」は最初、お客さんからの「トンカツを乗せた丼にカレーうどんの餡かけを乗せて食べたい!」というリクエストに応えて誕生したそう。最初は丼だったのが、より手早く食べられるように皿に盛って提供し始めたことで、「皿盛」という名前になったそうです。

※過去にご紹介した記事はこちら

●SHOP DATA

篠田屋(シノダヤ)

住:京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町111
TEL:075-752-0296
営:11:30〜15:00
休:土曜

『チャーミングチャーハン』の「焼飯(チャーハン付き)」ってどういうこと!?

 今回ご紹介する『チャーミングチャーハン』も、京都の町中華の一つ。店名に入っているチャーハンが名物で、全メニューに250円でチャーハンを付けてお得なセットにできます。しかしチャーハンを付けるこのサービスで、ちょっとおかしなことが起こっています。

 まずは町中華の定番「チャーシューメン」を、プラス250円でチャーハンセットにして注文してみました。セットのチャーハンは、香ばしくパラッとした食感でどんどん食べ進めてしまいます。

 ここまでなら、至ってシンプルな町中華という感じ。すでにお気づきの人もいるでしょうが、「全メニューにプラス250円でチャーハンをセット可能」という点が引っかかります。

 メニューには「焼飯」の文字。つまり、焼飯にもプラス250円で “焼飯のチャーハンセット”が可能ということなんですね。「それなら大盛のチャーハンでよくない?」という声も聞こえてきそうですが、チャーハンを食べ終わってももう一皿チャーハンがあるのは、なんだか心強い。焼き飯をおかずにチャーハンを食べたり、逆にチャーハンをおかずに焼き飯を食べる経験が楽しめます(どっちも同じチャーハンだけど)。

※過去にご紹介した記事はこちら

●SHOP DATA

チャーミングチャーハン

住:京都府京都市中京区丸太町通り油小路西入ル丸太町27 高陽院ハイツ1F
TEL:075-211-0229
営:11:00〜14:45、17:00〜21:00
休:月曜

東京で味わえる京都の町中華・名店2選はこちら!

京都の名物ヤキメシは真っ黒!『新福菜館』(麻布十番)の「ヤキメシ」

 京都発祥の老舗中華そば専門店『新福菜館』では、名物の黒いスープの「中華そば」と、醤油ダレの黒さが際立つ「ヤキメシ」が人気。それが、初めて見る人は後退りしてしまいそうになるほどの「黒」さなのです。今回は『新福菜館 麻布十番店』で、この黒いスープの中華そばと、黒いヤキメシを食べてきました。

 底が見えないほど黒いスープの「中華そば」にはてんこ盛りのネギとモヤシ、薄切りのチャーシューが盛られています。スープをすすると、醤油と鶏ガラのコク深い旨みに圧倒。醤油ならではのしょっぱさはなく、香ばしさとあっさりした口当たりが印象に残ります。

 麺は中細のストレートタイプ。絶妙な茹で加減でコシがあり、スープがよく絡みます。黒いスープなので、ほんのり醤油色になっているのもいい。薄切りのチャーシューはほろほろ、野菜のシャキシャキ食感もいい仕事をしていて完璧な一杯でした。


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 黒く照り輝く「ヤキメシ」は、香ばしい醤油ダレをベースにしたシンプルな味わい。実は「ヤキメシ」と呼ぶのは関西だけなのだとか。チャーハンと似て非なるもので、味付けも違えば見た目も少し異なり、関西では家庭の味として身近にある食べものなのです。こちらの「ヤキメシ」は、そんな家庭の味を思い起こさせる懐かしい味わいでした。

※過去にご紹介した記事はこちら

●SHOP DATA

新福菜館 麻布十番店

住:東京都港区麻布十番1-2-5
TEL:03-6441-3395
営:11:00〜23:00(L.O.22:30)
休:無休
https://shinpukusaikan.com/menu.html

『焼きそば専門天』(赤坂)の「名物焼きそば」を美味しく味わう方法

 焼きそば旋風を牽引した『焼きそば専門天』が2021年11月、東京1号店となる赤坂店をオープン。既に人気を博しています。

 こちらの焼きそばは、もともと京都二条高倉にある『鉄板焼き・お好み焼き屋仁』のサイドメニューとして親しまれ、近隣に店を構える飲食店の店主らも営業終わりにこぞって食した一品でした。

 麺は細麺、太麺から、味はソースと塩の2種類から選べます。今回はおすすめだという「細麺×ソース」、「太麺×塩」をいただきました。

 まずは「細麺×ソース」からいただきます。京都の製麺所で特注した麺は、製麺前に一晩寝かせることでシャキッと歯応えがあります。細麺はバリカタとんこつラーメンのような印象。ソースは京都の地ソース5種類をブレンドした秘伝の一品で、濃厚でありながら、後味はさっぱりしています。

「塩×太麺」は先ほどの「細麺×ソース」とはガラリと印象が違う! 麺はモチモチで、うどんのような食感。鶏ガラ系のコクのある塩味で、豚バラとキャベツとの甘みとも相性バッチリです。

 さらに、すき焼きのように溶き卵にくぐらせて食べるのが同店流。好みにもよりますが、この塩焼きそばに卵をくぐらせて食べるのが旨いのです。ぜひお試しあれ。

※過去のご紹介記事はこちら

●SHOP DATA

焼きそば専門天

住:東京都港区赤坂3-6-13 赤坂MTビルNo2 1階
営:11:00〜23:30(23:00 L.O.)
休:不定休
https://www.instagram.com/yakisoba_senmonten_akasakaten/?hl=ja

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