禁煙と運動は相性がイイ

2022年10月1日(土)20時30分 ココカラネクスト

 「三日坊主」。飽きっぽくて永続きしない人の総称ですね。ものごとを継続するには程度はあるけど苦痛を伴う。辛さを避けたいという理由で継続できない場合が多いです。禁煙が辛くて、そして運動を生活習慣にすることに苦痛を感じること。実は両方の苦しみをお互いが打ち消してくれるのです。

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 幼少の頃に風邪を引かないようにと家族に心配してくれた。外に出る時は一枚余計にガウンを羽織って出掛けました。「風邪は万病のもと」という所以からでしょう。

では現状では「コロナは重病のもと」だと言えると思う。だって喫煙習慣があると、重症化リスクが男女とも2倍近く高くなるのだから。代表的な生活習慣病のひとつ、慢性閉塞性肺疾患 Chronic Obstructive Pulmonaly Diseaseに罹る要因が、肺がんよりもたばこと深いつながりがあるそうです。だからCOPDはたばこ病とも称されているのです。(※1)

そのCOPDの患者が新型コロナ感染症になると、深刻な病態になる危険性が、男性で2倍、女性では8倍に上昇するという統計結果が発表されました。(※2)

だから禁煙を三日坊主で終わらせてはいけないのです。

どんな事でも実際にやってみると、それなりの結果が出ます。何か目的があり、それに少しでも近づきたいから行動するわけです。良くても悪くても、多くてもちょっぴりでも結果は結果です。

少しだけど変わったことに「あれッ。そういえば・・・。」と思い当たると、徐々に「なんかイイかも!?」とその気になって、納得行く成果を欲しくなる。それを繰り返すことで次のステップに進もうと意欲が沸きて来ます。

たばこを控えてみたり、余暇を利用した運動をコツコツと続けるのもそうです。

それを繰り返せば幕無しなのです。たばこを止めたことのご褒美なのです。

コロナ禍による生活活動量が減ったため、「にわかジョガー」と思しき人を見掛けるようになった。今まで通勤通学でからだを動かすことすら少なくなったから、「この状況ってヤバいかもよ。」と気が付いたのか?日ごろ運動していなかったであろう体形の方々が、汗を拭き拭きジョギングしています。それはそれで良いのです。今まで行っていなかった健康によいことを実行に移しているのだから。だけど継続しなければ意味がありません。

もし喫煙者がジョギングし始めたなら、禁煙のチャンス到来です。

先ずは日ごろの運動不足を解消する目的で走って下さい。そして今まで感じなかった苦しさや、若いころはもっと走れたはずなのに・・・。と走ることができない事実に直面するのです。そして愕然として下さい。どうすればその苦痛がなくなって、ジョギングを続けることが出来ないのか?と自分に問い掛けてみて下さい。その解決策としてたばこを止めてみようと気付いて欲しい。

たばこを吸わなくなったその時点から、健康が改善する効果が表れ始めます。その効果をジョギングで確かめてみる。そうすれば今まで苦に思っていた運動と禁煙の継続が実行できると思いませんか。

【参考】
(※1)健検テキスト増補改訂版 喫煙は、最大の死亡要因
(※2)2022年1月19日 読売新聞 社会面

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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