「山道を走行中、ハンドルが固まって崖に一直線。車から出られないのに、誰も見つけてくれなくて...」(千葉県・30代女性)

2021年10月10日(日)8時0分 Jタウンネット

雪道での運転。慣れていないとどうしても緊張する場面だ。

しかも、もし道路のすぐ側が崖だったら......?

千葉県在住のKさん(仮名、30代女性)からJタウンネット編集部に、そんな背筋の凍るような体験談が届いた。

大雪の中、夕方からのバイトに車で向かっていたKさん。

しかし、思いもよらぬアクシデントが発生し、道路脇の崖に向かって突っ込んでしまう。

パニックになりながら警察を呼んだものの、衝撃で倒れてきた木に覆われてしまい、全然発見してもらえなくて......。

スタッドレスタイヤを履いていれば大丈夫と...

以前、千葉県の海沿いに一人暮らしをしていて、掛け持ちしていた2つのバイトへ行くのに車を使っていました。

2014年2月、その日は珍しく大雪でしたが、スタッドレスタイヤを履いていたのでゆっくり走れば大丈夫と思っていました。夕方からのバイトに向かう道は山沿いにあり、その日はかなり雪が積もっていました。

緩やかなカーブと傾斜。前には10キロにも満たない速度で走る車が。私も10キロにいかないくらいの速度で走っていました。

その時、対向車が来て、ちょっとハンドルを切ったら動かなくなってしまい、そのまま左側に突っ込みました。山沿いということもあり、道路脇の高さ2〜3メートル程の崖に一直線。

幸い、木に引っかかって落ちずにすみましたが、前輪は浮いた状態で左側のドアのすぐ外は崖、運転席側のドアも浮いていて、その後ろはへこんで開かない状態に。

見動きがとれず、パニックになってしまい慌てて警察へ電話しました。

けれど、ぶつかった衝撃で木が倒れて車を隠してしまったため、警察は私に気づかず何度も通り過ぎる始末で......。

車は全損で廃車に

恐怖と焦りで泣いていたとき、急に「大丈夫か?!」と声が。

後ろを見ると、中年くらいの男性2人が、私の車を見つけてくれました。

私が泣いて「出られない」と叫ぶと、彼らが後ろのドアをこじ開けてくれて、無事に脱出することができました。

その後は、警察がくるまで一緒についていてくれて、その間もずっと「大丈夫だよ、助かってよかった、怪我はない?」等と、励ましの言葉をかけてくれました。

警察が来て事情を説明している最中に、2人の男性は帰ってしまい、名前も番号も聞けず。落ち着いた頃にすごく後悔しました。その後、レッカーに引き上げてもらった車は全損で廃車に。

今でも冬になると、当時のことを思い出します。助けてくれてありがとうと彼らに伝えたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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