過去商品や「ストーリーのあるアイテム」をゲット可能 物々交換行う「モノを売らないお店」BEAMSが期間限定でオープン

2023年10月15日(日)20時0分 Jタウンネット

セレクトショップ大手のBEAMS(ビームス)が「モノを売らないお店」を期間限定でオープンする。

いつもはアパレルや雑貨類といった商品を売っているビームスが、「モノを売らない」とはどういうことか。店で何をやるというのか。それは......物々交換だ。

「モノを売らないお店」は、2023年10月20〜22日、東京・渋谷区のレンタルスペース「JOINT AROUND the CORNER」に登場する。モノの価値を捉え直して、ライフサイクルについて考える機会を提供することを目的とし、2つのブースが用意されている。

その1つが「ストーリー交換ブース」。スタート時はビームススタッフや企画に共感するクリエイターが今回のためにセレクトした洋服など、想い入れのあるアイテムが並んでいる。そこに客も想い入れのある衣料品を持参し、出品物と交換。その後は客が持参したアイテムが陳列されて、交換が繰り返されていく仕組みだ。

物々交換なんて普段の生活でやらないし、「想い入れのある衣料品」と言われてもどれほどのものを持っていけば良いかわからない。

11日、Jタウンネット記者はビームス宣伝担当の桑原優季さんを取材した。

元の持ち主の「思い」もまとめて引き受ける

そこに持参する衣料品については「自身にとって想い入れがあり、誰かに受け継いでいきたいと思えるモノ」という視点が重要だと桑原さんは説明する。

例えば、ビームススタッフの和田健二郎さんが出品するレザーベルトには、こんな想いが込められている。

十数年前、メンズのバイヤーを担当していた時代に自ら企画した思い入れのある一品。当時、カラーのものをコーディネートのアクセント取り入れたくて、イエロー・レッド・ブルーのカラーベルトを企画しました。私が10代のころから好きなベルトの形(ビームスでは"ギャリソンタイプ"と呼称していました)。
「気分をあげたいな!」という時はぜひこのイエローベルトをスタイリングに取り入れてみてください! どなたかの手に渡りますよう、オイルをしっかり入れてメンテナンスをして出品させていただきます

和田さんに限らず、他の出品物にもストーリーがある。ただ物を交換するのではなく、それぞれの出品物が持つ想いも含めて引き受ける——なんともロマンのある企画なのだ。

「大切な方から譲り受けたモノ、自分の決意のきっかけになったモノ、特別な思い出の一部になっているモノなど......。店頭にもそういった誰かの特別な想いやエピソードが詰まったアイテムをご用意しておりますので、お越しいただくお客様にも、そういった想いの交換の場としてご参加いただけますと嬉しいです」(ビームス宣伝担当・桑原優季さん)

今では手に入らないアイテムや店内装飾も

「そんなストーリーがあるものなんて持ってない......!」という人も安心してほしい。もう1つの「再循環ブース」では「値段はつけられないけれど、まだまだ必要としてくださる人がいるのではないかと考えるアイテム」を交換できる。

「ビームスで過去に販売しており、今は店頭に並ぶことのないお洋服やファッション小物。店頭で装飾品として使っていた雑貨やお洋服のお店出しの際に使用していたハンガーなどを出品します」(桑原さん)

「モノを売らないお店」への入場条件は、交換用の衣料品(下着類やバッグ、シューズなどの雑貨類は対象外)を持参すること。または、9月29日〜10月12日にビームス 立川店、10月9〜18日にビームス 新丸の内店に設置される、服の回収やリサイクル製品の販売を行うブランド「BRING(ブリング)」の回収ボックスへ衣料品を持ち込むともらえる「再循環ブース」のアイテム引換券をかねたチケットでも構わない。

「ストーリー交換ブース」での交換を希望する場合は、持参した衣料品のエピソードを専用の用紙に記入して一緒に店頭へ陳列。そして、交換したいアイテムへの想いをSNSで発信することで物々交換が成立する。

交換可能上限数は2つのブースを合わせて5点まで。

Jタウンネット

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