風しん患者数、ついに1,000人超え…首都圏中心に流行続く

2018年10月16日(火)18時45分 リセマム

風しん累積報告数の推移 2014~2018年(第1~40週)

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国立感染症研究所が2018年10月16日に発表した「風しん急増に関する緊急情報」によると、第40週(10月1日〜7日)までの風しん患者累積報告数は1,103人と、1,000人を突破した。首都圏を中心に流行が続いており、1週間あたりの患者報告数は5週連続で100人を超えている。

 国立感染症研究所によると、第40週の風しん報告数は135人。第39週(9月24日〜30日)の149人より14人減少したものの、第36週(9月3日〜9日)から5週連続で報告数が100人を超えている。

 第40週までの風しん累積報告数は1,103人。地域別では「東京都」の362人が最多。「千葉県」216人、「神奈川県」132人、「埼玉県」78人、「愛知県」61人と続いている。

 第40週の風しん報告数を都道府県別にみると、「東京都」が45人ともっとも多く、ついで「神奈川県」21人、「千葉県」20人、「埼玉県」7人と、首都圏を中心とした流行が依然として続いている。また、首都圏や愛知県以外からも「群馬県」6人、「兵庫県」5人、「三重県」4人、「長野県」3人、「富山県」「石川県」「山梨県」「静岡県」「大阪府」各2人と、複数の報告があった。

 2018年の風しん患者累積報告数は、2008年の全数届出開始以降では、2013年、2012年についで3番目に多く、2017年の93人と比較すると、すでに12倍の報告数となっている。2018年は第40週までに先天性風しん症候群の報告はないが、2013年には風しん流行に関連した先天性風しん症候群が45人確認されている。

 国立感染症研究所などでは、先天性風しん症候群の発生を防ぐためには、妊婦への感染防止とともに、妊婦や妊娠出産年齢女性の周囲の人、特に30〜50代男性の感染防止が重要と指摘。風しんはワクチンによって予防可能な疾患であることから、罹患歴がなく、予防接種歴がない、または不明の場合は早めにワクチンを接種するよう勧めている。

リセマム

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