カナダの海岸にぬるぬるした白っぽい謎の物体が複数打ち上げられる

2024年10月18日(金)21時0分 カラパイア


Photo by:iStock


 さあ、なぞなぞの時間だ。外側は白くてぬるぬる、内側はスポンジ風、ついでによく燃える。それな〜んだ?


 その答えは… 実はいまだに不明だ。わかっているのは、そんな謎の物体が、カナダ東部に位置するニューファンドランド島の海岸に無数に漂着したことだ。


 地元住民はおろか、海洋学者ですら初めて目にする謎の物体に困惑しているという。


海岸に漂着した謎のネバネバした物体


 この謎の物体が注目されるようになったきっかけは、ニューファンドランド島の海岸に打ち上げられた漂着物をシェアしあうFacebookグループページ「Beachcombers of Newfoundland and Labrador[https://www.facebook.com/groups/2359287820975015/]」の投稿だった。


 ある男性が、白っぽいぷにゅっとした物体の画像とともに、地元で食べられる揚げパンのような料理に似ているとコメントしたところ、大きな反響があったのだ。


 彼によると、物体の大きさは、ディナー皿くらいの大きなものから、2カナダドル硬貨くらいの小さなものまで、さまざまであるという。



Facebookのグループページに投稿された画像 image credit:Facebook/Philip Grace[https://www.facebook.com/groups/2359287820975015/posts/3899892973581151/]


 この物体の正体を巡ってコメント欄では、「蝋燭のロウ、海綿、カビ、龍涎香(マッコウクジラの腸内に形成される結石)」など、様々な憶測が流れた。


 また、地元民だという別の人物の報告によれば、「ひっくり返す前の生焼けのパンケーキのような、小さな気泡ができた状態にそっくり」で、「棒でつついてみると、中はスポンジ状でしっかりしていた」という。


 しかもそれは1個や2個どころの話ではない。46kmもある海岸線が、この謎の物体に文字通り埋め尽くされていたという。



正式な検査結果までには数ヶ月かかる見込み


 沿岸警備隊が確認に出動するほどの事態となったそうだが、その安全性についてもよくわかっていない。


 人体や環境への有害性は定かではなく、不安を口にする地元民もいる。


 かつてニューファンドランドの海岸には、今回の物体によく似た腐敗したマッコウクジラの遺体が漂着したことがある。


 それゆえにクジラの鼻水・精液・嘔吐物といったものを指摘する声もあるという。


 また海岸の80kmには製油所があるため、そこへ向かうタンカーから流れて出たものではないかと疑う声もある。


 BBCの取材[https://www.bbc.com/news/articles/cg56pqdedz6o]に対し、カナダの首都、オタワの当局は、まだ特定には至ってないが、予備検査では「植物由来」の可能性があると語ったそうだ。


 いずれにせよ、まだ正体は判明しておらず、現在政府の科学者たちが詳しい検査を行なっているところであるそうだ。


 現時点で判明しているのは、この物体が石油炭化水素でも潤滑剤でも生物燃料でもないということだ。


 きちんとした検査結果が出るまでには、数ヶ月がかかる見込みであるそうだ。


References: Mysterious gooey blobs washed up on Canada beaches baffle experts | Environment | The Guardian[https://www.theguardian.com/environment/2024/oct/15/mysterious-white-blobs-canada-beaches-experts-marine-scientists] / Scientists Baffled by Gooey Blobs That Keep Washing Up on a Beach[https://futurism.com/the-byte/scientists-baffled-newfoundland-blobs]

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