高校生の約9割「インスタの鍵垢」あり…BeReal.利用も3割
2024年10月24日(木)16時15分 リセマム
「SNSに関する調査」は、2024年7月22日から26日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生を対象に実施。1,401名から回答を得た。
主要SNS4種の利用頻度は、LINEの「利用頻度」、X・Instagram・TikTokの「閲覧・情報」は、1日6回以上の頻度で使っている人の割合が高かった。「投稿」の利用頻度については、X・TikTokについては「使っていない」人が3割近くで一番多い結果となった。一方で、Instagramについては「月に1〜2回程度の頻度で使う」と回答した人が多い結果となった。
利用目的は、LINEは「家族との連絡のため」が圧倒的に多く、Instagramについても「周囲の友達の近況や情報を得るため」が1位と、近しい人物とのつながりのために利用しており、一方、XやTikTokでは「自分が関心のある分野・ジャンルの情報を得るため」「流行や世間一般の情報を得るため」と、情報収集をメインとした使い方をしていることがわかった。
アカウント保有数は、唯一Instagramのみが、アカウント複数持ち(2個保有)の割合が26.1%と一番高い結果となった。2022年4月に同様のSNS保有数について行なった調査結果と比べると、4〜6個のアカウントを保有している人の割合がどのSNSにおいても上昇している。高校生のSNSアカウントの複数持ちが、直近2年でより浸透してきたことがうかがえる結果となった。
X・TikTokは約7割、Instagramは約9割が(非公開アカウント)鍵アカウントを持っていることがわかった。すべてが鍵アカウントの割合は、Xは3割程度、Instagram・TikTokは半数以上となった。Instagramでは「鍵アカウント1つ+公開アカウント1つ」「鍵アカウント2つ以上+公開アカウント1つ」の割合が24%と高くなっており、1つの公開アカウントと鍵アカウントを組み合わせる傾向がみられた。
普段よく使うSNSは、1位「LINE」39.8%、2位「Instagram」32.9%、3位「X」20.1%となった。Threadsを使っていると答えたのはわずか5.3%。BeReal.は、3割近くの高校生が使っていると回答。通知をきっかけに使う仕組みであり、時間制限もあることから、ほかのSNSと比べてアプリの利用に長時間割かなくていいというメリットを感じている人がいる一方で、いつ来るかわからない通知に囚われてしまうというデメリットを感じる人もいて、意見が二極化している。
企業や大学などの公式LINEは、興味があったり、スタンプやクーポンなどのメリットが受けられる場合には友達追加をするという回答が多かった。通知のON/OFFに関わらず「内容を見ている」と答えたのは36.0%、「内容をほぼ見ていない」か「ブロックしている」と答えたのも36.0%と、友達追加後のお知らせに関しては、見る・見ないがちょうど半数ずつとなった。
進路に関する情報収集は、1位は「Web検索」79.0%で、2位は「紙の資料」46.7%となった。3位は「YouTube」30.1%となっており、大学や教育について発信するYouTuberの動画なども進路選択に欠かせない情報となりつつあることがわかる。進路選択に関して見るSNSの情報は「大学の公式アカウント」85.0%が圧倒的多数となった。
Studyplusトレンド研究所は、若年層は「LINEを使わない」「Instagramでよく連絡を取り合っている」「 TikTokの投稿をよくしている」といった先行したイメージにとらわれてしまうと、「リアルな高校生像」を見失ってしまう可能性がある、としている。