メガネの一本使いは理に適っているのか?

2022年10月29日(土)17時0分 ココカラネクスト

 現在多くの方が愛用している遠近両用メガネですが、この歴史は意外と古く今から200年前位にアメリカの政治家ベンジャン・フランクリンによって発明されたといわれています。(因みにこの方、とてつもなく天才で遠近両用眼鏡の他にも避雷針やロッキングチェアーなんかも発明しています。今でもアメリカ紙幣の100ドル札に肖像画が印刷されていますね)

もっともこの時点でのレンズは遠方部と近方部の上下がはっきり分かれたフランクリン型の遠近両用(いわゆる二重焦点)だったそうです。

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メガネの一本使いは理に適っているのか

 現在主流の遠方から近方へ連続的になだらかに度数の変化する累進レンズの登場するのは、20世紀も後半になってからで、フランスのベルナール・メトナーズ博士によって生み出されました。

その後各レンズメーカーさんの並々ならぬ努力の甲斐もあって、その性能・機能は飛躍的に向上して現在に至っています。

レンズの種類も当初は普段から掛けたままで生活の出来る日常使用を目的とした一般的な遠近両用のみでしたが、現在はその生活の多様化に伴い、近方から中間の視野が広い中近累進(室内用)や、パソコン等の使用に特化した近見重視の近々累進デスクワーク用)など多岐にわたっています。

若い方はまだしも、中高年以上の方でも出来ればメガネは一本で過ごしたいという人は多いと思います。

やっぱり複数のメガネを持つ(使い分ける)のって結構面倒ですよね。

そのお気持ちは良くわかります。

でも本当にメガネの一本使いは理に適っているのでしょうか?

例えば、ゴルフというスポーツですが、手にするクラブはウッド、アイアン、パターなど大きく分けても最低3種類(本数はもっと多いですが)のクラブが必要となります。

実際にゴルフをされている方であれば良くわかると思いますが、その日のコース環境や距離、各々の体力や年齢、天候等も考慮してその時々に最適と思われるクラブをチョイスされるのではないでしょうか?

メガネも理屈は同じです。

何を見たいのか、その見る物の大きさや距離、使用環境や時間などそれぞれの目的によって、得意なメガネは変わっていきます。
人間には五感(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚)からそれぞれ情報を得ています。中でも視覚器官からは全体の約90%の情報を得ていると言われています。

人生100年時代とも言われていますね。

たった一度の大切な人生を目一杯謳歌するには目の健康(情報収集)が必須です。

その大切な器官である眼に過度な負担が掛からないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?

① 目的に合ったメガネを使い分ける
映画やお芝居が好き、車の運転を頻繁に行う方であれば、遠近累進の中でも遠方の視野に特化したタイプがお勧めです。この場合、中間から近方部見え方が狭くなるので、人によっては近々累進等の近見をサポートするメガネが別途必要となります。

また運転等はしない、主に室内での使用を目的とするのであれば、中間の視野に特化した中近累進(室内用)、このレンズはコーラスや楽器を演奏する方にも向いています。その他パソコンや将棋、囲碁、裁縫、ピアノ演奏など、近方の趣味やお仕事を大事にされる方なら30㎝〜1mの視野に特化した近々累進(デスクワーク用)など、これらのレンズを用途に応じて上手に使い分けることにより、見え方の満足度が上がり、それと共に眼への負担が軽減されることが期待されます。

また、近年 異常気象(地球温暖化)による災害や、近い将来来るだろうと言われている大地震等も懸念されています。メガネはその方その方の度数に合わせて作成するので、残念ながら直ぐにはお手元に届きません。

度数にもよりますが、主にメガネが無いと生活自体が難しいという方については、上記の理由からもスペアメガネのご用意を検討されることをお勧め致します。

② レンズのコーティング
次にレンズのコーティングにつてのお話ですが、現在主流のプラスチックレンズであれば、レンズに紫外線カット(UVカット)はほとんど標準装備となっています。

また、この性能も日進月歩で、各メーカーの企業努力により年々機能がアップしています。最近では表面ばかりでなく裏面にまでUVカットを施した商品や、ぎらつかないブルーライトカット(眩しさ軽減の他に加齢性黄斑変性症の予防等に効果が期待)、美容効果(シワやたるみ等の肌の老化予防)が期待される近赤外線カットの商品など、枚挙にいとまがないくらいです。

[文:高田眼鏡店 | 最高技術のオーダーメード眼鏡。処方箋も取扱]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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