「町工場の駐車場に勝手に入り、自販機を使った小5の私。その場でココアを飲んでたら、中から出てきたおじさんが...」(兵庫県・40代女性)
2022年12月3日(土)8時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Uさん(兵庫県・40代女性)
当時小学生だったUさんはその日、弟と一緒に小さな町工場の駐車場に入り込んだ。
お目当ては、駐車場にある自販機のココア、だったのだが......。

<Uさんの体験談>
私が小学校5年生のころだったと思います。ご近所のおばちゃんに、小さな町工場の駐車場にあった、カップで出てくるタイプ自動販売機でココアを買ってもらいました。
珍しさもあってそれがとても美味しく感じて感動した私は、どうしてももう一度飲みたくなってしまったのです。
「半分こしてるのか」
しかし、その駐車場は町工場のもの。人の土地に無断で入ることが後ろめたく、1人きりで行くのが怖かったので、私は弟を道連れしました。
そして、ドキドキしながら熱々のココアを購入。お小遣いがなくて1杯だけしか買えなかったそれを弟と交互に飲んでいました。すると、工場の中からおじさんが出てきたのです。

私は「勝手に駐車場に入って自動販売機を使ったことを怒られる!」と思いました。
ところが、そのおじさんは1杯のココアを分け合っている私たち姉弟に向かって
「半分こしてるのか。おじさんが買ったろ」
と、ココアをもう1杯ご馳走してくれたのです。
とてもとても嬉しかったのですが、子供たちだけで自動販売機を使ったこと、勝手に町工場の駐車場に入ったこと、知らないおじさんに奢ってもらったこと、など全てを後ろめたく感じて、親には話せませんでした。
きっときちんとお礼も言えないままだったと思います。あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)
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