受験当日のトラブル、回避策は「家族全体での体調管理」

大幸薬品は2024年12月5日、2年以内に子供の受験を経験した保護者1,000名を対象に「子供の受験に関する意識調査」について発表した。調査の結果、受験当日にもっとも多く発生したトラブルは「受験生の体調不良」であり、特に「お腹のトラブル」が多かったことが明らかになった。また、受験生以外の家族も体調不良を訴えるケースが多く、受験が家族全体に影響を及ぼすことがわかった。

　この調査は、受験シーズンを前に受験生とその家族の実態を把握する目的で行われた。大学生以下の子供がいる直近 2年以内に、自身の子供が受験を経験した（小学校、中学校、高校、大学受験）その時に受験の送り迎えをした、または、待合室で立ち会った人を対象に実施し、1,000名の有効回答を得た。

　調査結果によると、受験当日に同行する保護者の割合は子供の年齢が上がるにつれて減少するものの、送迎を含めると9割以上の保護者が会場まで一緒に行っていた。受験直前の期間に子供が緊張していたと考える保護者は75.6％、保護者自身も66.6％が緊張していたと回答しており、受験が家族全体にとって大きなイベントであることがうかがえる。

　受験当日に気を付けていたこととして、保護者の55％が「本人だけでなく家族の体調も気を付ける」と回答し、家族全体の健康管理が重要視されていることがわかった。受験当日に起きたトラブルの1位は「受験生の体調不良」57.0％、2位は「家族の体調不良」53.0％であり、どちらも「お腹のトラブル」がもっとも多かった。特に受験生のお腹のトラブルは、緊張によるストレスが一因となっている可能性がある。

　また、受験当日に子供に持たせておけばよかったものとして「あたたかい飲み物」が1位にあげられたが、「下痢止め」は5位と高くなかった。下痢止めを服用させることに対するネガティブなイメージとして、「出さないと体に悪そう」「飲みにくそう」「便秘になりそう」といった意見が多く、約4人に1人が子供に下痢止めを服用させることに抵抗があると回答した。

　この調査結果から、受験は受験生本人だけでなく家族全員に影響を及ぼす一大イベントであることがわかる。受験当日のトラブルを防ぐためには、家族全体での体調管理が重要であり、緊張を和らげるための対策も必要とされる。