【実食調査】チキンだけじゃない! ケンタの名脇役「フライドポテト」の旨さの秘密を探ってみた

2022年12月8日(木)10時49分 食楽web


ケンタッキーフライドチキンの名脇役「フライドポテト」 | 食楽web

●調査内容:以外にファンが多い『ケンタッキーフライドチキン』の「フライドポテト」の旨さの秘密を調査。ケンタッキーの方に突撃して聞いてみた。

「今日、ケンタッキーにしない?」でお馴染みの『ケンタッキーフライドチキン』(以下、KFC)。代表商品「オリジナルチキン」は、唯一無二の味わいとして日本はもちろん、世界中で愛されるフライドチキンの代表格的な逸品です。

 そんな「オリジナルチキン」の脇役として、絶対に欠かすことができない存在が「フライドポテト」。筆者も必ずと言っていいほどオーダーするサイドメニューですが、この「フライドポテト」もまたチキン同様の唯一無二の味わいなのを知っていますか?

 他のファストフードブランドの「フライドポテト」とも違う、ネットリとした口当たりに、じゃがいものホクホク感と絶妙の塩加減……。この「フライドポテト」でなければ、KFCの「オリジナルチキン」には絶対に合わない、と思わせる味わいです。

 今回は、KFCの変遷と合わせて、この「フライドポテト」の味わいの秘密について、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の広報CSR部・野口竜也さんの解説と合わせて迫っていきたいと思います。

大阪万博で日本上陸!「クリスマスにフライドチキン」は日本特有の習慣!?


KFCの「オリジナルチキンボックス」990円。もちろん名脇役「フライドポテト」も入っています

 まず、本題に入る前に、KFCのこれまでの変遷について、おさらいしておきましょう。

 アメリカで生まれたケンタッキーが日本に上陸したのは1970年。それから50年以上の長きに渡って、ブランド名にもあるフライドチキンを筆頭に、アメリカの食のオリジナリティを大切にしつつ、日本人の好みも融合させた商品を次々と発売してきたそうです。広報CSR部の野口さんによると。

「1970年の大阪万博で日本に上陸してから、長い間お客さまに親しまれ、現在は約1180店舗以上を全国展開しています。主力商品の『オリジナルチキン』は創業者カーネル・サンダースが編み出した秘伝の11種類のハーブ&スパイスを使用し、圧力釜でじっくり揚げて、お店で1本ずつ手づくり調理をしています。発売当時は『こんなにおいしいものがあるのか!』と従業員も驚いたと言われています。

 その後、1980年代に『チキンフィレサンド』、1990年代に『カーネルクリスピー』、2000年代には『レッドホットチキン』『ツイスター』と、日本人の好みも反映させながら、さまざまな商品を開発し、『オリジナルチキン』だけでない、人気メニューも誕生させました」

KFCの「フライドポテト」には、じゃがいも自体に塩のコーティングが!


KFCの美味しさの秘密がつまった「フライドポテト」。この太さにもこだわりが!

 日本人にとってのKFCのエピソードを聞きましたが、ここからが本題。商品群の中で、スーパーサブとして愛され続けている「フライドポテト」。KFCと言えば、当然「フライドチキン」に注目が集まりがちですが、冒頭でも触れた通り、この「フライドポテト」の味わいも実に個性的です。この秘密について、野口さんに聞いてみました。

「KFCは、店内でお召し上がりいただくお客さまより、テイクアウトでご購入いただくお客さまが多くいらっしゃいます。

 そうなると、お召し上がりいただくまでに、どうしても時間が経過してしまいますが、そういった場合でも、できるだけ美味しく召し上がっていただくには、どうすればいいのだろう? ……と考え、『フライドポテト』にも独特の設計を施しています。

 たとえば、KFCの『フライドポテト』は、他チェーンのポテトよりもやや太めの設計になっています。時間が経ってもじゃがいものホクホク感が残るようにと、この太さにしています」


テイクアウトした「ポテトS(¥240)」。今回ももちろん美味しくいただきました

「また、塩味の付け方にもこだわっています。ポテトを揚げた後に塩をふって味を付けているのではなく、実は元々じゃがいもに塩のコーティングをして味を付けています。後から塩をふらないことで、どの『ポテト』を食べても同じ味わいを楽しんでいただけるようにしています。

 もちろん『フライドチキン』と一緒にお召し上がりいただくことも想定し、チキンの美味しさが一層引き立つよう、そして、『フライドポテト』だけでも、しっかりと美味しく召し上がっていただける、絶妙な設計となっています」(広報部・野口さん)

 KFCでは、やはり「フライドポテト」にも相当念入りな設計がなされていたことがわかりました。今回改めてその味を確かめましたが、その太めのカットのおかげで、パサつき感はなく、じゃがいものホクホク感を楽しむことができました。また、野口さんの話にもあった「事前に塩コーティング」の効果から、塩分だけじゃない、じゃがいものやさしい甘みを引き出しているようにも感じました。当然続々と手が伸び、最初の1本から最後の1本まで安定した味わいでいただくことができました。

ポテトだけが入った「ポテトBOX」もテイクアウトで大人気!


ポテトラヴァーに捧ぐパーティーでも大活躍の「ポテトBOX」690円(食楽web)

 現在は、この「フライドポテト」の絶大なニーズに呼応すべく、大容量の「ポテトBOX」も販売されています。イベントなど大人数でいただく時には最適です。

背徳のアレンジ!? ポテンシャルの高さが発揮される意外な食べ方

 KFCの「フライドポテト」は、チキンの名脇役として支持が厚いことがわかりましたが、ただ、パーティーなどでいっぱい買って余ってしまった際などで、何か良いアレンジはないものでしょうか。この点についても野口さんに教えてもらいました。

「『大人のポテトコブサラダ風』がおすすめです。ポテトを粗く潰し、オリジナルチキン、コールスロー、粉チーズを混ぜることで、ポテトのほど良い塩味とマヨドレッシングやチーズのまろやかさがマッチした背徳感あるサラダになります。お酒とも合うと思いますので、一緒にぜひお試しください」

 クリスマスが近づくこの時期は、特に注目を浴びるKFCですが、野口さんは大人気の「オリジナルチキン」だけでなく、サイドメニューも含めたおいしさを、イベント時だけでなく普段のランチタイムや夜のおかずの一品としても楽しんでほしいと、最後に語ってくれました。

調査結果

 ここまでで、KFCの「フライドポテト」が只者ではないことがわかりました。サイズ感、味付けと、何度も試行錯誤を繰り返したこだわりの味が「フライドポテト」の旨さの秘密でした。クリスマスや年末年始と大きなイベントが続くこれからの季節。KFCの「オリジナルチキン」だけでなく「フライドポテト」も候補に挙げてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎長岡ユミ・松田義人)

●DATA

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社

https://www.kfc.co.jp/

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