日本酒でも焼酎でもない新酒!? 広島で開発が進む「浄酎」とは

2019年12月16日(月)8時0分 Jタウンネット

[みみよりライブ 5up−広島ホームテレビ]2019年12月2日放送「5up!NEWS」のコーナーで、日本酒文化を守る新たなお酒を紹介していました。


日本酒は温度によって変化するため、長期保存が推奨されておらず、輸出に向かないと言われています。そんな課題を打破しようと、県内の山間部で新たな挑戦が進められています。


試行錯誤重ね3年 新たな酒「浄酎」の挑戦


澄み切るまで磨き上げられた酒。日本酒にひと手間加えた新しいお酒です。その名も「浄酎」。


呉市にある酒類製造会社・ナオライが開発しているもので、3年前から試行錯誤を重ね、ようやく試作品が完成しました。


インテリアにもなりそうなボトルは、純粋なアルコールの雫がぽたっと落ちるのをイメージしています。


ナオライの三宅紘一郎社長は、「日本酒が持っている香りは閉じ込めて、ウイスキーのようにボディ(厚み)があるお酒を目指しています」と話します。


この新たなお酒を作り出すために必要なのが、低温浄留。極限まで熱をかけずに純粋なアルコールを抽出することができる特許を取得した技術が使われています。


通常、日本酒を蒸留すると米焼酎になるのですが、低温浄留とブレンド。そして、木樽で熟成をすることにより、浄酎という新たなお酒に。


現在ナオライは山間部の酒蔵3か所と提携し、浄酎の原料となる日本酒を仕入れています。今後、様々な酒蔵さんと、その酒蔵だけの「浄酎」を造っていこうと思っているんだそう。


長期保存が推奨されていない日本酒。しかし、低温蒸留することで、時間が経つほど価値が上がる浄酎は、海外展開にも向いています。


それぞれの酒蔵の個性を残したまま、浄酎にすることで、蔵に眠る在庫をなくそうという狙いです。


浄酎の1番のウリは、無農薬の米だけで作った純米酒を原料としていること。


世界的に注目されているオーガニック素材。時間が経てば経つほど熟成される浄酎は、輸出にも適しているといいます。


出荷予定は来年1月末。ナオライが開発した浄酎は、日本酒の新たな可能性を引き出すため、大一歩を踏み出します。


新しいお酒「浄酎」。どんなお酒なのか気になりますね。


(ライター:tama35)

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