陽翔・紬が1位 …2024年生まれの名前調査

2024年12月16日(月)17時15分 リセマム

2024年生まれの子供の名前に関する調査結果

2024年12月13日、明治安田生命は2024年生まれの子供の名前に関する調査結果を発表した。男の子の名前では「陽翔」がトップに返り咲き、女の子では「紬」が再び1位となった。読み方では、男の子は「ハルト」、女の子は「ツムギ」がそれぞれ人気を集めた。

 この調査は、明治安田生命の生命保険加入者および既契約情報を対象に行われ、1989年から毎年実施されている。2024年の調査では、男の子7,308人、女の子7,017人の名前が対象となった。調査は11月に行われ、名前の表記と読み方の人気ランキングが発表された。

 2024年生まれの男の子の名前で1位となった「陽翔」は、2017年以来7年ぶりのトップとなった。太陽のように輝き、大空に羽ばたく姿を連想させるこの名前は、自然にちなんだ漢字が人気を集める中で選ばれた。2位の「凪」や3位の「朝陽」も、空や海を連想させる漢字が使われている。大谷翔平選手の活躍も影響し、「翔」の漢字が4年連続で使用漢字トップとなった。

 一方、女の子の名前では「紬」が2021年以来2回目のトップとなった。漢字一文字の名前がトップ3を占めるのは調査開始以来初めてのことで、2位の「翠」、3位の「凛」も同様に漢字一文字の名前が選ばれた。これらの名前は、日本の伝統文化や季語に由来し、文字の持つ意味が強調されることが人気の要因とされている。

 読み方のランキングでは、男の子の「ハルト」が16年連続でトップを維持し、女の子の「ツムギ」が初めて1位となった。特に女の子の名前では、発音がしやすく外国語表記に変換しやすい「グローバルネーム」が人気を集めている。例えば、「エマ」「サラ」「ハナ」など、米国でも定番の名前がランクインしている。

 2025年には、改正戸籍法の施行により、戸籍の氏名の「読み方」(ふりがな)が義務化される予定である。このため、漢字と読み方が反対の意味になるものや、読み違い・書き違いが判然としないものは届け出が認められない可能性がある。これにより、来年の名前ランキングに変化が生じる可能性があるとされている。

 2024年の名前ランキングは、社会情勢や文化的背景を反映した結果となっており、親たちの願いや想いが込められていることがうかがえる。

◆2024年生まれの名前ランキング【男の子】ベスト10
1位:陽翔
2位:凪
3位:朝陽
4位:暖
5位:陽向
6位:碧、律、蓮
9位:颯真
10位:湊斗

◆2024年生まれの名前ランキング【女の子】ベスト10
1位:紬
2位:翠
3位:凛
4位:陽葵
5位:芽依
6位:葵
7位:心陽、陽菜
9位:心晴
10位:結愛

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