「チョウザメが、村の人口を超えました」  どういうこと?村に事情を聞くと...

2018年12月20日(木)6時0分 Jタウンネット

チョウザメといえば、卵のキャビアが世界三大珍味の一つに数えられていて、いかにも格が高くておいそれと食べられないイメージがある。そんなチョウザメの養殖に成功した場所が日本国内にあるという。


その地は愛知県豊根村。しかも、「チョウザメが村の人口を超えた」というパワーワードがネット上で話題になっていた。一体どういうことなのか、Jタウンネットは豊根村役場に取材した。


きれいな水資源を活かして


豊根村は愛知県東部、東三河に位置する人口1122人の村である(18年11月30日現在)。


愛知県で最も東側に位置し、人口も最小の自治体だ。地域活性化の一環で、チョウザメの養殖を12年頃から始めたそうだ。


しかし、カスピ海あたりのエキゾチックなイメージが強いチョウザメがなぜ愛知の山村で......とチョウザメを養殖できた理由を聞いてみると、


「チョウザメは淡水で育つ種もあって、きれいな水と空気が養殖に適しているので、地域の特産にすべく取り組んできました」

とのことだった。順調に飼育数も増えて今では約4000匹程度にもなり、確かに村の人口を超えるまでになった。


しかし、チョウザメが成長してキャビアが獲れるようになるには稚魚から10年ほどかかるため、まだキャビアは獲れない。そこでオスのチョウザメの料理を味わってもらおう、ということで、16年頃から村で食べられるチョウザメ料理のPRを始めたといういきさつがあった。


インパクトの強いポスターのキャッチコピーは、豊根村も加盟する東三河広域連合で発案されたもの。この豊根村のほかにも東三河の市町村をアピールする個性的なポスターで地域の観光客誘致にも取り組んでいる。知名度の低さを逆手に取った、コアな旅好きに響くようにという試みだ。


豊根村もこのポスターがネットで話題になって、


「チョウザメの刺身もイケる」
「温泉があったり、冬は愛知唯一のスキー場もあって楽しい」

といった体験談も投稿されている。チョウザメ効果はなかなかのようで、豊根村の知名度もアップしているようだ。キャビアが名産となればさらに村の活性化につながるかも!?

Jタウンネット

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