「交差点で車にはねられ、運転手はそのまま逃走。動けなくなった私を、改造バイクの暴走族が取り囲み...」(東京都・50代男性)
2022年12月21日(水)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Fさん(東京都・50代男性)
30年ほど前、Fさんは大きな交差点でひき逃げに遭った。
足を骨折して動けなくなり、逃走する車を眺めることしかできない。そんな彼を、バイク集団が取り囲んだ。

<Fさんの体験談>
30年くらい前の仕事帰り、東京下町の幹線道路にある大きな交差点で信号待ちをしていた時の話です。
直進信号が青になった瞬間、直進車より先に右折のワゴン車が入ってきて、すでに交差点中央付近にいた原付の私を跳ね飛ばしました。
ひき逃げされて動けないところに、登場したのが...
私は痛む脚(のちに骨折していると判明)をかばいながら、そのまま逃げていくワゴン車を見つめることしかできません。
すると、そんな私を派手な改造バイクに乗った集団が囲みました。"ゾッキーさん"......つまり、暴走族のような人たちでした。

「大丈夫ですかっ!」
「アイツ捕まえてきますっ!」
彼らは私が二次被害に遭わないように交通整理をしながら、声をかけてくださいました。
5〜6台の単車が爆音を轟かせながら逃げた車を追いかけはじめます。
そして、10分もかからずワゴンに乗ったひき逃げ犯を連れて戻ってきました。
ひき逃げ犯を引き渡すと...
彼らはひき逃げ犯を他の人たちに引き渡すと、爽やかな笑顔で立ち去って行きました。
私は到着した救急車に搬送されるところだったので、「ありがとう」しか言えず、どこの誰かもわからずじまいですが、頼もしかったです。

土曜の夜8時。きっと仲間で遊びに行くところだったのでしょう。
彼らのおかげで事故処理もスムーズに済みました。あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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