「心愛(ここあ)」OK・「太郎(ジョージ)」認めず…改正戸籍法、受理の判断基準で指針案
2025年2月18日(火)10時39分 読売新聞
鈴木法相は18日午前の閣議後記者会見で、戸籍の氏名に読み仮名を付ける改正戸籍法が5月26日に施行されることを受け、自治体が読み仮名を受理する際の判断基準となる指針案を公表した。
改正法は、一般的な読み仮名に加え、いわゆる「キラキラネーム」などの読み方も戸籍に記載することで名前の多様化に対応する。
指針案では読み仮名として認める例として、漢字の読み方の一部を当てた「心愛(ここあ)」や、熟語として読める「飛鳥(あすか)」、直接読まない「置き字」を使った「美空(そら)」などを挙げた。
一方、社会を混乱させるとして認めない例には、漢字の意味や読み方に関連がない「太郎(ジョージ)」、明らかに異なる単語を加えた「健(けんさま)」、反対の意味で読む「高(ひくし)」などを示した。差別的、反社会的で明らかに名前としてふさわしくないものも認めない。
法務省は18日中に自治体へ指針案を示し、3月にも正式な指針として通達する予定だ。