入浴中の「換気」や「浴室暖房」、どうするのが正解?

2025年2月24日(月)5時10分 ウェザーニュース

2025/02/24 05:10 ウェザーニュース

2月も下旬にさしかかりましたが、まだまだ厳しい寒さが続いています。冷えた身体は入浴してしっかりあたためたいところですが、疑問があるのが入浴中の換気や浴室暖房です。
「空気がこもるのが嫌だからON」「入浴時に寒く感じるからOFF」「リラックスしたいのに音が気になる」など、さまざまな意見があるようですが、どうするのが正解なのでしょうか。
「入浴中は、換気は『OFF』に、浴室暖房は『入浴中モード(※)』もしくは『弱』で使用するか、運転を停止してください」(TOTO株式会社広報部・宮下瑛基さん)
(※)名称は製品によって異なります

それぞれの理由について詳しく教えていただきましょう。

換気、入浴中は「ON」にしない理由

なぜ、入浴中は換気しない方がいいのでしょうか。
「換気中は浴室内に風が発生するからです。体が濡れていると、風が当たって表面の水が蒸発するとき体温を奪います。そのため、体が寒く感じるのです」(宮下さん)
もうひとつ、入浴中は換気を停止した方がいい理由が結露です。
「換気を運転すると、浴室内の空気が天井付近にある排気口に向かいます。あたたまって蒸気を含んだ空気が流れ、天井や壁に結露が生じやすくなります。入浴している間は換気の運転を停止してください。
換気を必ず行いたいのが入浴後です。風呂ふたを閉めて、冷たいシャワーを浴室全体にかけて冷ましておくと、より結露を防ぐことができます」(宮下さん)

暖房はどうして「強」ではなく「弱」?

まだずいぶん寒さが残っていますが、暖房は強ではなくてよいのでしょうか。
「浴室暖房の『強』や『入浴前モード(※)』は、浴室内を素早くあたためるために風量が強くなっています。入浴中の濡れた体に風が当たって寒く感じやすいです。また、運転音も大きめです。
『強』や『入浴前モード』は、入浴前に浴室をあたためておくことにお使いください。入浴中は『弱』か『入浴中モード』、あるいはスイッチ『OFF』がおすすめです」(宮下さん)
(※)名称は製品によって異なります

浴室で暖房は使うべき

ただし、今の時季に浴室暖房を使うことは体のためにも大切です。
「体が急激な温度変化にあったとき、血圧などが大きく変動する『ヒートショック』という健康被害があります。寒い季節の浴室や洗面所で発生しやすく、特に高齢者で注意が必要です。
ヒートショック防止には、リビングなどと浴室や脱衣所の温度差を大きくしないことです。入浴前に浴室暖房であたためておくことが対策として有効です」(宮下さん)
浴室暖房がない場合は、シャワーから湯船に給湯するなどして、浴室をあたためるとよいでしょう。
もう少し寒さは続きそうです。換気や浴室暖房を上手に使って、心地よいバスタイムを過ごせるようにしましょう。

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