〈共犯・小西被告に懲役23年〉“旭川17歳女子高生殺人”内田梨瑚被告(22)の驚愕わいせつ動画「彼女は“性欲モンスター”」「男も女も関係なしに…」《現物入手》

2025年3月7日(金)17時10分 文春オンライン

〈 「全裸で土下座させて動画撮影」「ボコボコにする」 “旭川17歳殺人”内田梨瑚(22)の残虐さを物語る学生時代「いじめばかりしていて、トイレで…」《“舎弟”小西被告に懲役23年》 〉から続く


 2024年4月、北海道旭川市で女子高生が橋から転落させられ殺害された事件で、殺人などの罪で起訴された内田梨瑚被告(22)と小西優花被告(20)。きょう3月7日、旭川地裁は小西被告に懲役23年の実刑判決を言い渡した。


 凄惨な犯行の背景には、一体何があったのか。逮捕時に被告らの生い立ち、被害者との関係性に迫った「週刊文春」の記事を全文公開する。


 19歳だった小西被告は逮捕時は匿名で報道され、本記事でも「A子」と表記。改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たり、起訴された2024年8月に地検が氏名などを公表している。(全2回の2回目/ はじめから読む )


(初出:「週刊文春」2024年6月27日号。年齢、肩書は当時のまま)


◆◆◆


 旭川市に生まれた内田。地元の中学を卒業後は旭川の隣町、美(び)瑛(えい)町の公立高校に進学し、まず取り組んだのが、バスケ同好会の設立だった。しかし、同好会は自然消滅。それと時を同じくして内田は非行を加速させていく。



中学ではバスケ部だった内田(卒業アルバムより)


「タバコも飲酒も全部SNSにあげちゃう子で、一時期は口の中で溶かすと青くなる睡眠薬も周りと一緒にやって、飛んでいました。さすがにヤバいと思って、その様子を動画のスクショに撮って先生にも提出したんですが、高校側もスルー。1回だけ停学を食らったのは、高1の夏の学園祭の時。先生がいないからと、教卓の中でタバコを吸っていたんです。案の定見つかって、1カ月ほど停学になっていました」(同前)


「彼女は“性欲モンスター”なんです」


 2日に分けて行われた学園祭。内田は1日目が終了した後、同級生らを自宅に招待し「お泊まり会」をしていた。大きなイベントの高揚感に包まれ、深夜まで話に興じる同級生たち。ここで内田は、そのうちの1人の女子にこう囁いた。


「ねえ、ここでしてよ」


 自分の性器を触るよう要求してきたのだという。こうした内田の行動について、高校の別の同級生が明かす。


「彼女は本当にガツガツいくタイプで、“性欲モンスター”なんです。自分の性欲を満たすためなら男も女も別に関係ないというか。彼氏もいない時期の方が少なくて、ある時はヤンキーっぽい年上の彼氏が爆音のスピーカーを載せたオープンカーで学校に梨瑚を迎えにやって来たこともあった。さすがに高校の先生が『敷地内に入るな』と注意した。その時は学校中で話題になりました」


後輩が撮影した“驚愕わいせつ動画”


 小誌が入手した内田の地元の後輩が撮影したわいせつ動画にも「モンスター」ぶりが窺える(動画は「週刊文春 電子版」で公開中 )。内田は袋に入った棒状の菓子パンを男性器に見立て、何度も袋を上下にスライドさせながら、口に含むような仕草をし大笑いしてみせるのだ。


本人はバリバリポジティブ


 それなりに高校生活をエンジョイしているかに見えた内田だが、破天荒すぎる振る舞いと数々の非行、そして中学時代から続くいじめ気質に同級生たちが次第に距離を置くようになる。やがてクラスメートに相手にされなくなった内田は、見た目にも変化が生じた。


「3年になるとスカートの丈も長くなって、制服も綺麗に着て、化粧もしないで登校するようになった。友達がいないから教室の隅でずっと携帯いじっているみたいな。同い年から相手にされなくなってしまったので、放課後は旭川に戻って、地元の後輩とつるむしかできなくなった。ただ、本人はバリバリポジティブで自己肯定感が高いから、高校で孤立したことはそんなに気にしてないと思う」(同前)


 高校卒業後の内田は大手化粧品メーカーの子会社や歓楽街の水商売などの職を転々とする。TikTokには、仲間と過剰な加工を施した自撮り動画を頻繁にアップしていた。


 そんな内田が「舎弟」と呼んで可愛がったのが、村山さんの殺害を共謀したA子だ。内田と一つ隣の学区の中学出身で、彼女もまた幼い頃から加虐心を抑えられない面があった。


「小学4年の時、彼女はいじめていた相手の顔面に濡れた雑巾を投げつけたり、罵声を浴びせていました。あまりにもうるさくてコントロールが利かないので、担任の若い女の先生は泣き崩れていた。ほとんど学級崩壊のような状態でした」(小学校の同級生)


A子の小学校の卒業文集のタイトルは「私は成長しました」。自身の振る舞いを反省するかのような筆致でこう書かれている。


〈私は4年生になって友達とうまくいかない時がありました。だけど自分が悪いと思いました。自分がみんなに悪い事をしてしまったからだと思いました〉


高校は1年ほどで中退


 だが、その反省が実を結ぶことはなかった。中学に入ってからも小学校時代の“事件”を知っている同級生から孤立し、高校は1年ほどで中退。その後、内田のSNS上にA子が頻繁に登場するようになるなど、2人は関係を深めていく。A子が勤務態度を理由に職場を解雇された際には、内田が複数人のグループで職場に押しかけ「謝罪してほしい」と因縁をつけたという。そんな歪な師弟関係を育んだ2人がターゲットにしたのが村山さんだった。


 未明から雨の降る石狩川上流の神居大橋。場所によってはかなりの深さがあり、急流が渦を巻く。内田は事前に防犯カメラがないことを把握しており、証拠隠滅のため村山さんの衣類を脱がせ、別の場所に遺棄。必死の抵抗も虚しく、女たちは2人がかりで10メートル下の波立つ川面に村山さんを突き落としたのだ。


 2024年6月17日、ゴミ出しに出てきた内田の母親に小誌記者が声をかけた。


——事件について聞かせてもらえないか。


「すみませーん」


——娘さんのご様子は?


「接見できてないので、すみません。本当何もお答えできませんので」


 事件現場となった「神の里」には未だ数多くの献花が集まっている。


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年6月27日号)

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