《現物入手》対立候補を「洗脳された反日左翼」と…兵庫・斎藤元彦知事“再選”に多大な影響を与えた「LINEオープンチャット」記録
2025年3月12日(水)17時0分 文春オンライン
〈 《4億円パレード補助金疑惑》斎藤元彦知事「公金ゼロ」宣言から一転…協賛の信用金庫が認めた“副知事からの寄付依頼”「資金が不足して…」 〉から続く
斎藤元彦知事(47)が再選を果たした昨年11月17日の兵庫県知事選。選挙戦に多大な影響を与えた斎藤氏を支援するLINEのオープンチャット(共通点がある人同士でトークや情報交換ができる機能)の記録を「 週刊文春 」が入手した。

稲村氏の評判を貶めたり、立花氏の言説を拡散したり
当初は劣勢とされた斎藤氏だったが、最終的に約111万票を獲得。前尼崎市長の稲村和美氏に14万票近くの差をつけ、再選を果たした。
「今回の知事選を巡って指摘されたのが、SNSの影響です。中でも、斎藤氏の支持者によるLINEのオープンチャットは、本命候補だった稲村氏の評判を貶めたり、『NHKから国民を守る党』立花孝志党首の言説を拡散するのに大きな役割を果たしました」(県政担当記者)
「週刊文春」は、LINEのオープンチャットの記録を大量に入手。例えば、稲村氏については次のような投稿があった。
〈稲村さんは外国人参政権、移民政策賛成。夫婦別姓などGHQに洗脳された反日左翼ですけど〜 それを柔らかく発信しますか?〉
〈全てがひっくり返る気がします…〉
さらに、立花氏についても、百条委員会で片山安孝元副知事が自死した元西播磨県民局長の私的情報を証言しようとすると、同委員会の奥谷謙一委員長が制止する様子が収められた音声データに関連して、次のような投稿があった。
〈いま立花氏が10/25に行われた百条委員会の録音を暴露しております…どうやら議会の中に録音してる人がいた模様で、全てがひっくり返る気がします…〉
3月12日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」ならびに、3月13日(木)発売の「週刊文春」では、斎藤氏に関する短期集中連載「冷血の知事(4)」を掲載。LINEのオープンチャットの管理者として名指しされている女性の存在、PR会社「メルチュ」の折田楓社長の知られざる近況、異様な雰囲気を醸し出していた演説現場の様子などについて詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年3月20日号)