ミャンマー地震、エネルギーは能登地震の2倍か…20世紀以降にM7超級を繰り返す

2025年3月29日(土)20時12分 読売新聞

地震によって損傷した道路(28日、ミャンマー・ネピドーで)=AP

 米地質調査所(USGS)などによると、28日にミャンマー中部で発生した地震の規模はマグニチュード(M)7・7で、エネルギーは昨年1月に発生した能登半島地震の2倍程度だったとみられる。

 この地域はユーラシアプレートとインドプレートの境界になっている場所で、地震は岩盤が約200キロ・メートルにわたって水平方向にずれ動く「横ずれ断層型」だった。震源付近には「サガイン断層」と呼ばれる断層が南北に延びていて、20世紀以降にM7を超える地震を何度も起こしている。

 震源から約1000キロ・メートル離れたタイの首都バンコクでは、建設中のビルが倒壊した。東京大の纐纈こうけつ一起名誉教授(応用地震学)は「長周期地震動」と呼ばれる周期の長いゆっくりとした揺れがもたらしたと見ている。長周期地震動は規模が大きく震源が浅い地震で発生し、高層ビルを大きくゆっくり揺らす。遠隔地まで伝わりやすく、東日本大震災でも震源から約700キロ・メートル離れた大阪市の高層ビルで被害が出た。

 纐纈名誉教授は「建物が一気に崩れたのは、地盤が軟らかく、揺れが増幅された可能性がある。工事中だったことも影響したのではないか」と指摘している。

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