「赤字になりかねない」ヒカル、お米サブスク開始を報告 JAの意義に気付く声も
2025年4月18日(金)14時30分 J-CASTニュース
YouTuberのヒカルさんが2025年4月16日に動画を公開し、お米のサブスクリプションサービスを開始することを報告した。
「農家は確実にハッピーになる」
2月末頃から政治に関する話題を動画で取り上げていたヒカルさん。3月6日に公開した動画の中では、視聴者から「農家の米問題を広めてほしい」という声が寄せられていたといい、米問題にビジネスとして取り組む意向を明かしていた。
祖父が米農家だったというヒカルさん。16日に公開した動画の中では地元の営農組合の代表から、「最新機器を揃えないと効率が悪い一方、機器を買うお金がない」「肥料などが高騰しており儲からない」といった米農家の現状を聞き出した。
そこでヒカルさんはどの農家からも魚沼産のコシヒカリと同じ価格(60キロ2万3,000円)で買い取り、「ヒカル米」として、5キロ3980円で販売するというサブスクリプションサービスを提案。配送料を含めるとスーパーで買うよりも高くなるが、「ただ、これをやることで農家は確実にハッピーになる」と説明していた。
「僕の事業で最も儲からない」
また、ヒカルさんは17日にXも更新し、お米サブスクの購入希望者が1万人を超えたことを報告。「どこまでのことができるかは未知ですが僕たちなりにひとまずやれることをやっていきたいと思います」とつづった。
一方、ヒカルさんは「ちなみに僕たちがやろうとしてることは本当に利益が出るかでないか微妙なラインです」といい、「動画の数字を単純計算したら原価50%なんですがそこから精米で1割減り、全国からの輸送コスト、冷蔵保管料、サイズごとに袋詰めして配送手数料、さらに農家との交渉やカスタマーサポートなどの運営コストを差し引いたらなんとか計画上で10%前後です」と説明した。
なお、「計画上で10%なので、何か想定外のコストが発生したら赤字になりかねないという、ギリギリです」といい、だから僕たちの中でも利益で5パーあるかないかかなと考えています」と非常に低い利益率だと説明した。
ヒカルさんは「これは僕の事業で最も儲からない事で先に買い付けもするのでリスクも高く想定外が重なればただの赤字で終わります」と説明しつつ、「でも何もやらないよりやった方がいいかもしれないからひとまずやってみようという感じです」「これで世の中が変わるとは思ってません ただ少しは、1ミリくらいは動くかなという気持ちでやっていきます」とつづっていた。
この投稿にヒカルさんの元には、
「米農家が儲かるよう行動する姿勢、素晴らしいと思います」
「他のYouTuberや企業も一緒に立ち上がって欲しいですね」
といった声のほか、
「これと同じ事やってるJAが優秀すぎるって事でしかないよね」
「いろいろ叩かれてた農協も頑張ってたんだって事がわかった」
という指摘も寄せられていた。