全国一の産地、和歌山県で梅のひょう被害47億円…過去10年で最大「がっかりだ」
2025年4月19日(土)10時14分 読売新聞
南高梅(和歌山県田辺市で)
和歌山県は、6〜15日にかけて降った
発表では、被害を受けたのは田辺市、みなべ町など8市町の計4231ヘクタール。実の表面に傷がついたり、落果したりした。雹の粒が大きかった地域もあり、被害が甚大となった。県は調査を続けており、被害がさらに膨らむ恐れがある。
全国一の産地である県は昨年、暖冬などの影響で収穫量が前年の半分以下に落ち込む凶作となり、梅干し不足も発生。農家は「今年こそ」と期待していたが、厳しい状況となった。県農林水産振興課は「かなり大きな被害と言える。必要な対策や支援を検討していく」としている。
みなべ町の梅農家(76)は「ビー玉サイズの雹が積もるぐらい降った。開花の頃は『今年は豊作かもしれない』と希望を抱いたが、がっかりだ。農家だけでなく加工販売業者にも大きな影響を及ぼすだろう」と話した。