池袋暴走事故遺族が「誤った情報はしっかりと訂正します」 根拠なき中傷投稿に反論、エール続々

2025年4月22日(火)13時45分 J-CASTニュース

妻と娘を失った池袋暴走事故の被害者遺族・松永拓也さんが2025年4月21日、SNSで自身をめぐる根拠のない投稿が行われていることについて反論した。

「さすがに見過ごせない」

松永さんはこれまで、交通事故で家族を失った遺族の団体「関東交通犯罪遺族の会」通称「あいの会」の副代表理事として活動を続けている。

松永さんは20日、一般ユーザーから根拠のない批判を受けたとして「さすがに見過ごせない。批判するのはあなたの自由ですが、誤った情報を拡散することは許しません」と怒りをあらわにした。

問題となった投稿を行ったアカウントは22日までに削除されているが、事故に関して「『上級国民』という言葉を使って世論を煽った」「講演で利益を得ている」「自分の事故ばかり取り上げて他の事故を無視している」などと繰り返し訴えていた。

松永さんは、「正誤を見極める力を身につけたらいかがでしょうか」とし、投稿を引用した上で反論を行った。

世論を煽ったとの批判には、「私自身が上級国民という言葉を使い世論を煽ったこと一度でもあるなら示してください」。

講演で利益を得ているとの批判には、「私は講演で自身のお金を稼いだことはありません。会社員として給与をいただいています」と否定した上で、「仮に講演の収入を得ているご遺族がいたとしても、あなたにどうこう言われる筋合いはない」とした。

自身の事故ばかりにフォーカスしているとの指摘には、「他の自動車事故に触れる事もあります。つい最近も触れています」とし、「全部の事故に言及しなければいけないという勝手な押し付けはやめていただきたい。普遍的な事故の苦しみを伝え啓蒙活動をしているつもりです」としている。

投稿を行ったユーザーに向け、「あなたのように一個一個の事故を比べる事こそ、それぞれの事故被害者や遺族を愚弄している事に気づいてください。批判するのであれば正確な情報を得てからにしてみてはどうでしょうか」と呼びかけた。

「何が気に食わないのか不明ですが、嘘を事実かのように書き続けています」

続く投稿では「認知の歪みの典型ですね。見たいものしか見ないし信じたいものしか信じない」とつづり、今後の対応について考えるとしていた。

21日の投稿では、「例の方、ブロックした後もいまだに何か言ってますが、彼女の言っていることは全て嘘なのでビックリします」と根拠のない投稿を続けるユーザーへの困惑を明かした。問題のユーザーは当初リプライを行ったものとは別のアカウントを作成したものとみられ、執拗な投稿を続けていた。

松永さんは、改めてユーザーによる主張に反論した上で、再三の注意を受けても投稿が繰り返されていることについて、「何が気に食わないのか不明ですが、嘘を事実かのように書き続けています」と困惑を明かした。

なお、「書いては消してをしているようですが、全てスクリーンショットを撮っています」といい、「皆様にはご心配をおかけしておりますが、事故後に誓った想いは、この方に折られる様なものではありません。粛々と対応します」とした。

松永さんのアカウントには、「大切な家族を失った悲しみを理解しようともせず、傷つけ続ける人を私は軽蔑します」「毎度毎度、このような輩に松永さんがわざわざご対応しなきゃならない状況に何とかならないのかなと思います。。」など、心配と応援の声が多く寄せられている。

J-CASTニュース

「遺族」をもっと詳しく

「遺族」のニュース

「遺族」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ