フランシスコ教皇の訃報に世界が悲しみ 映画「教皇選挙」公開中に...公式X「面影を探し、重ねてしまいます」
2025年4月22日(火)10時45分 J-CASTニュース
ローマ・カトリック教会総本山のバチカン(ローマ教皇庁)は2025年4月21日、フランシスコ教皇が死去したと発表した。88歳だった。
石破首相「崩御の報に接し、深い悲しみを禁じえません」
ローマ教皇庁の広報部「バチカン・ニュース」は21日、公式Xを通じて「ローマ教皇・フランシスコは、2025年4月21日のイースターの月曜日、バチカンの『聖マルタの家』で88歳で死去した」と伝えた。
教皇は度々入院していたといい、2月にも重度の肺炎で入院。しかし、亡くなる前日の20日にはイースターの行事のため、公の場に姿を見せていた。
バチカンの発表によると、フランシスコ教皇は自身の遺志により、古代の聖母子を描いたイコン「サルス・ポプリ・ロマーニ」がある聖マリア大聖堂のパウロ礼拝堂に埋葬されるという。
死因については脳卒中および不可逆的な心不全だったと発表した。
訃報を受け、各国の首脳らが哀悼のコメントを発表している。
日本でも、石破茂首相が「ローマ教皇フランシスコ台下の崩御の報に接し、深い悲しみを禁じえません」として哀悼の談話を発信した。
「原作・映画はフィクションですが、面影を探し、重ねてしまいます」
こうした中、SNSでにわかに注目を集めているのが、公開中の映画「教皇選挙」だ。
同作はロバート・ハリス氏の小説「CONCLAVE」(コンクラーベ)を原作とする、ローマ教皇選挙を題材としたミステリー作品であり、アカデミー賞8部門にノミネートされ「脚色賞」を受賞している。
教皇の死去に伴い、新しい教皇はラテン語で「鍵がかかった」を意味する「コンクラーベ」という選挙方法によって選出される。タイムリーな話題に、同作への関心が一層高まっている。
『教皇選挙』公式Xアカウントは21日、「フランシスコ教皇が逝去されました。『「#教皇選挙」興収ランキング5週連続TOP10入り』と投稿準備をしていた矢先でした」として哀悼のメッセージを公開した。
作品が生まれたきっかけを「本作の原作の構想が生まれたのは、フランシスコ教皇が選ばれた2013年のコンクラーベに関するTV報道を原作者ロバート・ハリスが見たときだったそうです」と明かし、「原作・映画はフィクションですが、面影を探し、重ねてしまいます」とした。
SNSでは、「映画『教皇選挙』を見たら、リアルでもコンクラーベが始まるという...すごい瞬間だ」「教皇選挙が上映されているタイミングで今、本物のコンクラーベが始まるのか なんという......」など、驚く声が上がった。