【780円の20%引き。いくら?】瞬時に計算できない人は頭が悪い“二流”。一流はどう考える?
2025年4月23日(水)6時30分 ダイヤモンドオンライン
【780円の20%引き。いくら?】瞬時に計算できない人は頭が悪い“二流”。一流はどう考える?
「自分も、もっと数字に強ければ…」日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。
Photo: Adobe Stock
「割引計算」得意ですか?
みなさんはこういった計算をどのようにしていますか? スーパーで20%オフのシールが貼られているシーンを思い出してみてください。
つい「0.8をかけてしまう」という人もいれば、「スマホを取り出して、計算する」という人もいると思います。
その一方で、数字に強い人は一瞬でこの計算を頭で終わらせることができます。
「でも、それって数字に強い人だからでしょ…?」と思うかもしれませんが、まったくそんなことはありません。
誰でも、「数字がこわい」がなくなる本の「きづく」で紹介している方法「1%10%計算法」を使えば、一瞬で計算できるようになるのです。
今回はその簡単な計算方法について、紹介していきましょう。
20%は「10%の2つ分」
そもそもですが、20%とは、どういう数字でしょうか?
100%のうちの20%でもありますが、数字に強い人は、次のように20%という数字を捉え直しています。
◎10%の2つ分
「でも、だから何なの?」と思う人もいるかもしれませんね。ではさっそく、この考え方で計算をしてみましょう。
数字に強い人は「ラクな計算方法」を見つける
数字に強い人は、次のように計算をします。
=780×0.1×2
すると、計算がグッと楽になるのです。順を追って計算してみましょう。
=78
これは簡単ですね。「0.1を掛ける」というのは、「ケタを1つずらす」と同じ意味ですから。あとは20%にするので、この数字を2倍にしましょう。
つまり、780円の20%引きは、156円引きです。割引後の金額は、だいたい「600円強」、正確には624円です。
数字に強い人は、計算する前に「一歩立ち止まる」
このように、数字に強い人は面倒な計算は極力省きます。また、計算が面倒になりそうになったら、できるだけカンタンな計算になるように数字をほどよく調整してしまうのです。
数字に強い人はこういった柔軟な考え方をすることができる人です。逆に言えば、「数字に弱い人」は目の前にある面倒な数字に何の工夫もせずにそのまま立ち向かって撃沈してしまいがちです。
数字に強くなるためには、「数字を扱う前に、まず一歩立ち止まる」。これを心がけてみるとよいでしょう。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)