逗子で米兵が男女4人に体当たり、1645万円支払い命令…「衝動的に通行人に怒りの矛先」

2025年4月26日(土)9時9分 読売新聞

湘南の海岸

 神奈川県逗子市で2022年7月、米兵の男に突き飛ばされるなどして重軽傷を負い、肉体的、精神的苦痛を受けたとして、20〜60歳代の男女4人が男を相手取り、慰謝料など計約2160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、横浜地裁であった。藤沢孝彦裁判長は原告の訴えを認め、男に計約1645万円の支払いを命じた。

 判決によると、当時米海軍横須賀基地に所属していた男は22年7月9日夜、逗子市の海岸近くで4人に体当たりするなどし、重軽傷を負わせた。藤沢裁判長は男が「持病の悩みからいらだちを募らせ、飲酒による抑制力低下の影響もあり、衝動的に通行人に対して怒りの矛先を向けた」とし、被告側が主張する「急性アルコール中毒による重篤な意識障害」は退けた。

 判決後、原告側弁護団は記者会見で「被害者の思いを受け止めてくれた判決」と評価する一方、被害女性(61)は男から謝罪がないことに触れ、「反省していないことがわかった。裁判が終わっても私はこの事件を一生抱えていかなければならない」などと話した。

 男は傷害罪については昨年9月、横浜地裁横須賀支部で懲役2年4月、執行猶予4年の判決を受け、確定している。

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