富山県でだるま朝日 蜃気楼の一種 今朝は放射冷却で冷え込む

2025年4月27日(日)7時27分 ウェザーニュース

2025/04/27 07:08 ウェザーニュース

今日27日(日)は移動性高気圧に覆われて、東北南部〜九州の広い範囲で朝から晴れています。富山県氷見市では、太陽が水平線間際でくびれてマッシュルーム型のようになる「だるま朝日」が見られました。これは蜃気楼の一種です。

温度差で生じる蜃気楼の一種

今回見られた「だるま朝日」は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種で、「下位蜃気楼」現象によるものです。
通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、陸上で十分に冷やされた空気の層と、比較的暖かい海面付近の空気の層との間で温度差が大きくなると、光が曲げられます。これにより下側にも太陽の虚像が見えることで、日の出時や日没時に丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。
空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。
今朝は放射冷却現象が強まったことで各地で10℃前後まで気温が下がりました。富山県氷見市の今朝の最低気温は3.6℃です。
他にも、宮崎県宮崎市からもだるま朝日を撮影した写真が届きました。

朝と昼間の寒暖差に注意

今日は西・東日本の広範囲で晴天が広がります。予想最高気温は東京23℃、大阪24℃、福岡25℃です。
フェーン現象の影響で気温が上がり、北陸西部や山陰など日本海側のエリアで25℃を超える予想になっています。朝と昼間の体感差に注意してください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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