不思議なくらい積ん読がなくなる「本を買った理由ノート」とは?

2024年4月28日(日)6時0分 ダイヤモンドオンライン

不思議なくらい積ん読がなくなる「本を買った理由ノート」とは?

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「短時間で成果を出す人」がいる一方、「頑張っているのに成果が出ない人」もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果を上げられる人・上げられない人の差を研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。注目の最新刊『チームX』は「世界的にみても極上レベルのビジネス書」(神田昌典氏)と評され、デビュー作『売上最小化、利益最大化の法則』は「20年に一冊の本」(人気会計士)と絶賛された。そして今、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題になっているのが、ベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。本稿では、「がっちりマンデー!!」(TBS)公式SNSで「ニトリ」似鳥会長や「食べチョク」秋元代表が「2022年に読んだオススメ本3選」にも選抜した本書を深堀りすべく、働く人のさまざまな「お悩み相談」を木下社長にぶつけてみた。今回は買ったのに読めていない本がたくさんある人」にとっておきのワザをご紹介する(構成/藤田悠)。

Photo: Adobe Stock

どんどん増え続ける「積ん読」の山…

【今日のお悩み相談】以前は「趣味は読書です」なんて言っていたのですが、最近めっきり本が読めなくなってきました。気づくと、ついスマホをダラダラ見てしまっています。気になる本を買うのですが、いわゆる『積ん読』状態の本が増えていくばかり…。本を読む習慣を取り戻すには、どんなことから始めればいいでしょうか?

 正直なところ、私も以前に比べると、読書量が減ってきたなと感じます。

 本はよく買うほうですが、買ったままになっている本もけっこうあります。 Kindleとかの電子書籍も併せると、かなりの数になるんじゃないでしょうか。

 そういうわけで、手軽な解決法があるなら私が知りたいくらいなのですが…。

 それでも、私がなんとか読書を続けられているのはなぜか────? 1つだけ「以前からずっと続けている習慣」があります。

 本を購入したときに必ず、スマホに「なぜその本を買うことにしたのか」を記録するようにしているのです。

「読みたい!」と感じたときのワクワクを記録しておく

 書籍は一冊ごとに内容が違いますから、何が書かれているのかは事前にはわかりません。 それでも「その本を買ってみよう!」「読んでみたい!」と感じるのには、何か理由があるはずです。

 たとえば、「SNS上で誰かがおすすめしているのを見かけた」「たまたま読んだニュース記事に登場して気になった」「前から関心があったテーマについて学べそうだった」「ネット上で試し読みをしたら、思わず引き込まれてしまった」 とか。

 本を買うとき、私たちはこのようななんらかの「期待」を抱いているわけです。

 積ん読になった本を見て「うっ…」とゲンナリするのは、その「期待」が消えてしまっているとき。 本を買ってから読むまでのタイムラグのせいで、「自分が何を期待してその本を買ったのか」を忘れてしまっているのです。

 ですから、積ん読を少しでも解消するには、「これ、読んでみたいな」と思ったときの感動やワクワクをきちんと残しておくべきなのです。

「目的」や「原点」を忘れると、人は行動できなくなる

 私のスマホの「本を買った理由ノート」には、たくさんのメモが蓄積されています。

「この本はこういう問題意識があって買った」「◯◯について書かれていそうだと思った」というものだけでなく、たとえば「◯◯さんのX(エックス)でのポストが気になった」という場合には、ポストへのリンクURLやスクリーンショットなども貼り付けて記録しています。

 それを見返していると、「そうそう、オレはこれが気になったんだよなあ」と、本を買ったときの感情や目的意識に立ち返ることができる

 私の最近のメモを見返すと、『知らなきゃいけないアパレルの話』という本について、「ユニクロとシーインの違い」「勝ち組はSPAではなくて無在庫」といった書き込みをしています。

 アパレル業界では、製造から販売までを垂直統合するSPA型が主流でしたが、近年では在庫を持たないモデルにトレンドがシフトしつつあると。ネット通販ビジネスを手がける当社にとっても、学びが多そうな内容だと判断したわけです。

 あとは、『暇と退屈の倫理学』という本については、「人間は暇と退屈に耐えられない生き物。それを埋めるために競争する」「2022年、東大・京大で最も読まれた本」「オードリー若林が哲学の本で初めて泣いた」などとメモしています。

 こういう情報を見返していると、「あ、やっぱりこの本、読みたいかも!」という気持ちが湧き上がってきます

「最近、読書量が減ったなあ…」と感じている人は、ぜひ「本を買った理由ノート」を試してみてください。

(本記事は『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』著者による特別寄稿です)

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