【医者が教える】60年超のデータで突き止めた…病気になりにくい人が食べている「おやつ」の正体

2025年4月28日(月)7時0分 ダイヤモンドオンライン

【医者が教える】60年超のデータで突き止めた…病気になりにくい人が食べている「おやつ」の正体

「一生、病気に悩まずに生きた人の共通点は?」1963年に始まった「CIRCS研究」は、日本人の健康の「普遍的な法則」を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究だ。医療×統計の技術を駆使して「生涯、健康的に長生きする人の習慣」を定点観測で研究し続けた本研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の統計研究であり、絶大な信頼性を誇っている。圧倒的エビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、実は健康な人ほど、「健康になる習慣」を無意識のうちに実践しているという衝撃の事実だ。では、その習慣の正体は何か? 話題の新刊『10000人を60年間追跡調査してわかった健康な人の小さな習慣』に掲載されている数ある法則の中から、今回は「間食の習慣」について紹介したい。

Photo: Adobe Stock

60年超のデータだからこそ見える「真実」

 私は疫学者兼医者ですが、「疫学(えきがく)」という単語に馴染みがない方も多いと思いますので、まずは「疫学」について説明しましょう。

「医療」と「統計」を掛け合わせた実践的学問、それが疫学です。「病気が起こる原因や、どうやったら予防できるのかということを、人の集団を対象として調べることにより明らかにする学問」と定義できます。

 私は現在、母校である福島県立医科大学医学部で疫学講座の主任教授を務めています。それと同時に、いくつかの疫学研究に携わっています。

 そこで扱うのは、60年前の古くさい話ではありません。60年以上続いて蓄積された最も新しい現在のビッグデータです。エビデンスの強さは、ほかに類を見ません。本書では、このCIRCSや、やはり私が携わっているいくつかの研究、あるいは国内外のいろいろな研究が示す、真に健康になる方法を説いていきます。

どうしても空腹なときは無塩ナッツ

 一度にたくさん食べるのは、糖尿病の原因ともなり健康によくありません。夕方などに小腹が空いたら、そこで我慢して後からドカ食いするのではなく、おやつを食べましょう。

 私がおやつに愛用しているのが、カロリーが低くタンパク質豊富で腹持ちがいいスティックタイプのサラダチキンです。普通サイズのサラダチキンは、おやつにはちょっと大きいので、もっぱらスティックタイプを食べています。飽きないようにいろいろな味を冷蔵庫にキープしてあります。

 他にも、おやつにいいのが、マグネシウムやカリウムが豊富なナッツです。

 マグネシウムなどのミネラルは、血圧を安定させる働きがあります。マグネシウムは日本人がよく口にする海藻や豆腐などに豊富です。

 ただし、塩分の多いものは避け、無塩タイプを選びましょう。

 こうしたナッツは、お酒のつまみにも向いています。お酒を飲むと、どうしても尿にマグネシウムやカリウムが排泄されてしまいますが、ナッツでそれを補うことができます。

(本記事は『10000人を60年間追跡調査してわかった健康な人の小さな習慣』の一部を抜粋・調整・加筆した原稿です)

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