フランスパビリオンに「もののけ姫」…伝統の織物技術で「音が聞こえてきそう」な仕上がりに
2025年4月29日(火)16時12分 読売新聞
フランスパビリオンに飾られている「もののけ姫」のタペストリー(大阪市此花区で)
大阪・関西万博のフランスパビリオンで、スタジオジブリのアニメ映画「もののけ姫」の巨大なタペストリー(縦5メートル、横4・6メートル)が飾られている。フランスの伝統的な織物技術で映画の一場面を表現した。
「呪いの傷を癒すアシタカ」と題した作品で、パビリオンの2階入り口にある。フランスの「国際タピスリーセンター」が制作した。
同センターは2019年、スタジオジブリと協定を結び、宮﨑駿監督作品の場面を編むプロジェクトに取り組んでいる。「もののけ姫」は第1弾として22年に完成した。日本で披露されるのは初めてとなる。
今月18日には、フランスパビリオンで、スタジオジブリの西岡純一執行役員や同センターのエマニュエル・ジェラール館長らの講演会が開かれた。ジェラール館長は、「音が聞こえてきそうなほど、リアルに仕上がった」と自信を見せた。
西岡さんは、「タペストリーが日仏両国の架け橋になることを誇りに思う」と話した。