大屋根リング、閉幕後も200m残す方向で調整…新たな費用負担に難色も

2025年4月29日(火)9時54分 読売新聞

 大阪・関西万博のシンボルである世界最大の木造建築・大屋根リングについて、日本国際博覧会協会(万博協会)が1周2キロのうち約200メートルを閉幕後も残す方向で調整していることがわかった。現地に保存する場合、新たに改修費や維持管理費が生じると見込まれ、5月2日にも、大阪府や大阪市、経済界のトップらによる会合を開いて方向性を議論する。

 万博会場の人工島・夢洲ゆめしま(大阪市此花区)の土地は大阪市、リングは万博協会が所有しており、リングは全て解体する方針だった。

 府市は今年1月、会場(約155ヘクタール)の中核にある「2期区域」(約50ヘクタール)の活用策として民間事業者の2案を優秀提案に選んだ。2案には、リングの北東約200メートル分をモニュメントとして残す案と、ベンチなどの部材として再利用する案が盛り込まれていた。

 複数の府市幹部によると、すでに実務者レベルで現地に残す案を軸に協議している。経済界は新たな費用負担に難色を示しており、今秋以降に公募する会場跡地の再開発事業者の負担とすることも想定している。吉村洋文知事は28日、府庁で記者団に「全体としては結論が出ていない。代表者が出席する5月2日の会合で考え方をしっかり述べたい」と話した。

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