「子を持つ既婚者がそんなことするはずない」ベッドから目覚めると隣にいたのは職場の上司(34)…20代女性がホテルで『上司と一夜を過ごしてしまった』恐るべき理由(2019年の事件)

2025年5月17日(土)18時0分 文春オンライン

 ここはどこ? ラブホテル? まさか…ベッドから目が覚めると、横にいたのはなんと既婚者の上司。記憶はなく、連れ込まれたのか、自分が誘ったのか。それすらも分からない。いったい20代女性に何があったのか? ノンフィクションライターの諸岡宏樹氏の著書『 実録 性犯罪ファイル 猟奇事件編 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/ 続き を読む)



写真はイメージ ©getty


◆◆◆


目覚めると隣にいたのは会社の上司…


 20代後半の会社員であるA子さんは、目覚めると隣に職場の上司の曽根崎和夫(当時34)が寝ていたので仰天した。


(ここはどこ? ラブホテル? まさか…)


 昨日は曽根崎と飲んだ。だが、店を出て歩いているところから記憶がない。自分の服装を確認すると、ズボンと短めのコートを着ていた。


「うーん…」


 今度は曽根崎が目覚めた。


「ここはどこ?」


 曽根崎も覚えていない様子だった。一体どういうことなのか。2人は見つめ合って、思い出したかのように帰り支度を始めた。


 料金は曽根崎が支払い、駅で別れたが、どうもしっくりこない。曽根崎は何もなかったかのような顔をしている。


 それからしばらく経って、会社の喫煙室でバッタリ会った。目が合って、「こないだはごめん」と言われたので、「私の方こそすみませんでした。久しぶりに記憶が飛びました」と答えた。


「オレも何も覚えてないんだよね」


 それからも変わらず仕事をしていた。まるで幻を見ているかのような出来事だった。


被害者は1人じゃなかった


 整理すると、曽根崎と飲んだのは会社の忘年会があった日だ。18時頃から会社のフロアーで打ち上げが始まり、100人以上が集まってコース料理を食べた。


 22時でお開きとなり、別の同僚と二次会へ行こうかと話していたとき、曽根崎に声をかけられた。


「飲みに行こうよ」


「そうですね」


 曽根崎は妻に〈二次会に行く。ごめん〉とLINEした。


「○○さんも一緒に飲もうって言ってるんだけど、どうですか?」


「誰だっけ?」


「マッチョの子」


「ああ、あの子か」


 しかし、その同僚は都合が悪くなって、A子さんは曽根崎と2人だけで飲みに行くことになった。


 その場では仕事やプライベートの愚痴などを話した。2時間あまりも飲んだだろうか。未明に店を出て、それからの記憶がない。


 なぜ自分がラブホテルに入ったのか。曽根崎に誘われたのか、あるいは連れ込まれたのか。もしかして自分が誘ったのか。それすらも分からない。


 気が付くと、朝になっていて、2人でベッドに寝ていた。まさか…とは思ったが、相手は上司。子どもが生まれたばかりの既婚者なのに、そんなことをするわけがない。


 ところが、同じ目に遭った同僚が他にもいたことが判明したのだ。


 B子さんは曽根崎と飲みに行って、カラオケボックスへ行った。そのときに、酒を飲んで昏睡して記憶がなくなった。ラブホテルに連れ込まれたわけではないが、気が付くとテーブルの上にハルシオンが並べられていた。

〈 3人の女性から「わいせつの疑い」で訴えられたが…34歳の上司が「無罪」になった“ありえない理由”(2019年の事件) 〉へ続く


(諸岡 宏樹/Webオリジナル(外部転載))

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